美食１８ ページ19
霧「客席準備OKー！」
金「あ！リボン取れてるよ！」
貴「ん？ありがとー！」
腰に巻かれたリボンが少しきつく結ばれる。
芳「董香ちゃんケーキの方は大丈夫かい？」
霧「バッチリです！」
芳「よし…、じゃあ君達は客席に行ってくれ」
「「「はい！！」」」
霧「おっと…主役はここで待ってな」
主役…。
そう。
今日は、
結婚式。
芳「緊張しているかい？」
貴「はいっ…結構してます」
私に両親がいないから通常父がやるバージンロードを歩く役目を店長が引き受けてくれた。
芳「私としては…娘が旅立つようで寂しいよ」
貴「ふふっ…」
芳「幸せになるんだよ」
貴「はいっ！」
そして開く真っ白な大きい扉。
バージンロードの先に立つ花婿さん。
私はゆっくりとその道を歩いた。
そして。
習の前に立つ。
月「芳村さんありがとうございます…」
芳「いやいや」
月「じゃあ…A、こっちにおいで」
習の隣に行き神父さんを見つめる。
神父さんは聖書と私たちを交互に見ながら誓いの言葉を説く。
やがて、神父さんは私をじっと見つめ。
神「誓いますか？」
私は習を見て微笑むと、
貴「…誓います」
その言葉を聞いて神父さんはニッコリ。
神「新郎…誓いますか？」
月「誓います」
神父さんは又もや幸せそうに微笑んだ。
神「では…指輪の交換を」
神父さんが差し出す指輪を手に取り君の左手の薬指に。
習も私の左手の薬指に。
永遠に君と生涯を共にすることを誓います。
神「……誓いのキス…」
貴「っ…」
習の手が私のベールに触れ引き上げる。
そして近づく唇。
私は瞳を閉じた。
五秒後のほっこりとした温もり。
習も緊張してるんだね…唇の震えが伝わってくる。
子供がするみたいな優しくて短いキス。
目を開けると習の顔は真っ赤だった。
バージンロードより真っ赤な顔で微笑む。
震える手を差し出す習。
貴「ふふっ…」
その手を取り私をぎゅっと手をつないだ。
月「幸せにするから」
貴「期待してるよ」
甘い甘い言葉を君にだけ囁く。
金「おめでとう！」
舞う花びら。
ヒ「Aお姉ちゃんおめでとうー！」
赤、桃、白と色とりどりの花達からの祝福。
？「おめでとう」
眩しい白髪。
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渚(プロフ) - さなさん» やっとログイン出来たので記念編として今日から更新します！タタラさんとのオチも書かせていただきますね〜！ (2018年4月10日 20時) (
レス) id: b85cd0b74a (このIDを非表示/違反報告)
渚(プロフ) - 名無しさん» ありがとうございます、やっとログイン出来たので記念編を書こうと思います！！ (2018年4月10日 20時) (レス) id: b85cd0b74a (このIDを非表示/違反報告)
さな - なんか、月山さん好きでこの小説読ませて頂いたのにタタラさんに惚れましたわｗｗｗタタラさん切ない、、素敵な小説でした！タタラさん落ちも見たいなー (2017年3月30日 1時) (レス) id: 17b73b6934 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - とても感動しました。エトが結婚式に来た時に涙が...人を泣かせる事の出来る物語が書けるって羨ましいです。これからも頑張って下さい。応援してます。 (2016年3月29日 9時) (レス) id: dfa230fb2a (このIDを非表示/違反報告)
桜果(プロフ) - 泣きましたわ(´;ω;`)ﾌﾞﾜｯ (2015年10月3日 21時) (レス) id: 8c1145e0ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：渚 x他2人 | 作成日時：2015年3月20日 16時
