美食家４ ページ5
月「顔に書いてあるよ」
貴「えっ…」
思わず手を顔に押し当てる。
月「だから…大丈夫だよ」
その手を優しく剥がし月山は顔を近づけた。
貴「ちょっと顔近い！！」
私は彼の顔を少しでも遠ざけようと肩を押す。
だが、男の力には叶わない。
私はたやすく彼に優しく壁に押し付けられた。
貴「……怒るよ」
月「それは困るね」
貴「あんたは何がしたいの？」
月「分からないのかい？」
貴「分かるわけないよ」
月「君は本当に鈍感だね」
月山は何度目かのため息を漏らし、降参といった表情で笑った。
貴「前も言ってたけどその鈍感ってなによ」
月「ふむ…そこまで来るとは計算外だな」
貴「だからな…」
私の言葉は月山によって封じられた。
月山の唇で、要するに私は月山とキスをしている。
私はこんなことしたこともない。
貴「ちょっ…月山！！」
月「すまない、もう我慢の限界だったよ」
貴「はぁ？」
撫でる手つきが優しくて、慣れたような仕草が胸を突く。
月「嫌だったのかい？」
貴「え、いや……その」
しどろもどろになりながらふと彼の顔を見る、彼の顔は真っ赤にそまっていた。
それはもう私以上に。
貴「月山…顔真っ赤」
言葉にすることでよりこちらまで恥ずかしくなる、こういった現象に名が欲しい。
月「……」
貴「初めて見たよ、そんな顔」
月「そうか…な」
貴「で？その顔をする理由とキスは違うんだけど！」
月「同じだよ！」
貴「なんて？」
月「同じだよ！！」
貴「だからな「ぜーんぶ君が好きだからだ！！」
遮るような大声に私は言葉の途中で息を止めた。
貴「え、だれが？だれを？」
月「僕が君を」
貴「月山が私を？」
月「そうだよ」
貴「月山が…私を好き？」
月「ああ」
貴「月山が………！？私を！？」
嘘だ、いや嘘だと思いたい。
何故かって？
私も君を好きだから。
だから私たちは両思い。
貴「……えと…私も君を好きです」
月「え？」
貴「…私も君を好きです」
月「君が僕を？」
貴「うん…」
月「本当かい！？」
私の言葉ににこにこと幸せそうな笑みを浮かべた月山だが、急に思い出したように真剣そうな顔をした。
月「僕は喰種だよ」
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渚(プロフ) - ズッキーさん» 遅れてすみません！垢変えして気づきませんでした！好きですよ！月山！！ (2015年8月4日 17時) (
レス) id: f84c897ab3 (このIDを非表示/違反報告)
ズッキー(プロフ) - はじめまして！渚さんの作品をよみました！！あの、渚さんは月山ちゃん好きですか？ (2015年6月6日 18時) (レス) id: 84b7221dd1 (このIDを非表示/違反報告)
渚(プロフ) - 音乃さん» 遅くなりましてすみません。了解しました！ (2015年2月15日 14時) (レス) id: 16b188718a (このIDを非表示/違反報告)
音乃(プロフ) - 渚さん» カネキクゥン出して、月山さんが叫んで欲しいですねw( ＾∀＾) (2015年2月15日 9時) (レス) id: a341a715a6 (このIDを非表示/違反報告)
渚(プロフ) - 音乃さん» ありがとうございます！！アドバイスなどありましたらおねがします(*^^*) (2015年2月15日 9時) (レス) id: 16b188718a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：渚 x他1人 | 作成日時：2015年2月14日 14時
