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File47: ページ47

まさか、組織にいた頃
身に付けた格闘技が

こんなところで役に立つとは
思わなかった。


もし、この場から逃げるか
彼女たちを襲おうとしたら

この男を刺してしまうかもしれなかった。


でも、もう逃げられないと判断したのか
犯人は抵抗しなくなった。


警察が彼らを車に連行する間

蘭ちゃんと園子ちゃんが
警部に事情を説明している。



「なぁ、さっきの技って確か
カリ・シラットだよな?」

「ええ、よく知ってるわね」

「掌の皮が硬かったから
何かやってるのには気付いてた。

まさか警棒を持ってるとは
思わなかったけどな。


あれだけ動けるんだったら、

ストーカーの件も
自分で対応できるんじゃないのか?」



なかなか嫌なところを突いてくる。


世良さんは私のことを怪しんでいる。


格闘技を体得しているから
自分の身は自分で守れるのに

あの家に、昴さんと住んでいるから。



「私だって、自分で解決できるならそうしてるわ」



誰も巻き込みたくないと思ってるんだから。

でもね、あなたが思ってるような
生易しい存在じゃないの。


もっと危険で、厄介な存在……。



「世良さん、事情聴取があるんでしょう。

私は事件のこと詳しく知らないから
後のことは三人に任せるわ」



あまり警察と接触したくない。

警棒は合法だから大丈夫だけど
私の身元を調べられることになるのは避けたい。



「コナンくん、話があるんだけど」

「ちょうど僕も
聞きたいことがあったから

これが終わったら家に行くよ」



彼は私が何の話をしたいのか
気付いているはず。


でも、彼が私に聞きたいことって
一体なんだろう?



「待ってください、Aさん」



呼び止めたのは、蘭ちゃんだった。



「さっきはありがとうございました」

「怪我がなくて良かったわ。
それで、そんなに急いでどうしたの?」

「聞きたいことがあって。

あの時の人ってあなたなんですか?
私のことエンジェルって」



あの時というのは
ハロウィンパーティの夜ことだろう。


私がエンジェルって呼んだから

蘭ちゃんは、私とベルモットが
同一人物だと思ったのか。



「残念だけど、なんのことか……。

でも、あの時
哀ちゃんを守ってくれてありがとう」

「どうしてそれを」

「きっと神様がいつもどこかで見てるのよ」



ベルモットのことを
聞き出すつもりだったけど

何も知らない彼女を
巻き込むわけにはいかない。


それに彼女に聞かなくても彼がいる。

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設定タグ:名探偵コナン , 赤井秀一 , 沖矢昴   
作品ジャンル:アニメ
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神楽(プロフ) - 舞さん» ありがとうございます!少しずつになりますが、頑張って更新します(*'▽'*) (2021年7月15日 1時) (レス) id: 526cb756dd (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 更新頑張ってください^o^ (2021年7月14日 7時) (レス) id: e826140184 (このIDを非表示/違反報告)
神楽(プロフ) - マナさん» こんばんは! (2021年7月10日 20時) (レス) id: 526cb756dd (このIDを非表示/違反報告)
マナ - こんばんは… (2021年7月10日 18時) (レス) id: 55773c0381 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:神楽 | 作成日時:2021年6月5日 22時

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