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「こんにちは」
ーーーー違った。
子どもだ。
よかった……。
彼らじゃない、よかった。
安堵すると、緊張が切れて
その場に座り込んでしまう。
「お姉さん、大丈夫?」
「ええ……、大丈夫よ」
「初めまして!
ボクは江戸川コナン。
お姉さんは?」
江戸川コナン……!
もしかして
この子が明美の言ってた子ども?
「あなたがコナンくんね。
私は百鬼A」
「ボクのこと知ってるの?」
一瞬、“明美”と言いそうになって
ぐっと言葉を飲み込む。
いつの間にか、沖矢さんはいなくなっていて
広間には私とコナンくんだけ残されていた。
「雅美から聞いたの、広田雅美。
頭の切れる小学生だって」
明美は外では“広田雅美”と
名乗っている。
だからコナンくんと会ったときも
そう名乗っていたはず。
「……雅美さんとはどういう関係だったの?」
「親友だったの。
……亡くなってしまったんだけどね」
私に“笑って生きろ”って言ってくれた人だった。
その言葉で
背負っていた重荷が軽くなった。
でも、今となっては
彼女との思い出を思い起こすと
悲しくなる。
彼女を守れなかったから。
そして、お母さんも……。
「それで、お姉さんはどうしてここに来たの?」
「工藤優作を頼りなさいって言われたの。
その理由はもう聞けないんだけどね。
今度はお姉さんが聞く番。
コナンくん、君は一体何者なの?」
コナンくんは沖矢さんに会いにきたと思ったけど
沖矢さんはどこかへ行ってしまった。
そして、コナンくんは
探りを入れるような質問ばかりしてくる。
奇妙に思わない方がおかしい。
「ただの探偵だよ。
じゃあ最後の質問。
お姉さん
悪い奴らの敵、だよね?」
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神楽(プロフ) - 舞さん» ありがとうございます!少しずつになりますが、頑張って更新します(*'▽'*) (2021年7月15日 1時) (レス) id: 526cb756dd (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - 更新頑張ってください^o^ (2021年7月14日 7時) (レス) id: e826140184 (このIDを非表示/違反報告)
神楽(プロフ) - マナさん» こんばんは! (2021年7月10日 20時) (レス) id: 526cb756dd (このIDを非表示/違反報告)
マナ - こんばんは… (2021年7月10日 18時) (レス) id: 55773c0381 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:神楽 | 作成日時:2021年6月5日 22時