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File16: ページ16

「……もしもし」

『やっと電話に出たな!

発明家と中学生のガキの他に
男もいたとはな。

まさかサツじゃないだろうなぁ?』



誘拐犯……!

“やっと出たな”って言った。


博士と子どもが住んでるって
予め知ってたから

さっき昴さんが電話に出た時は
無言で切ったのか。


でもこの犯人、
私をその女の子だと思ってる。

でも、博士と住んでる女の子って
小学生だったよね?


なんで中学生だと
思ったのか分からないけど、

今はその子の振りをして
少しでも情報を掴まないと。



「違います!
隣に住んでるお兄さんは
私を家まで送ってくれただけです」

『何も話してないならもういい。

だがその男が次に来た時は
すぐに追い返せ。

わかったな!!』



丁度その頃
昴さんが地下室から戻ってきた。

咄嗟に、音を立てないようにと
唇の前に人差し指を当てる。





犯人との話を終えて
昴さんに説明する。



「誘拐されたのは
博士だけだったんですね」

「この家を見張っていたようで
昴さんがここに来ていたことも
知ってました」



問題はこの後、博士の居場所を見つけるか
犯人の要求を呑むしかないってこと。

てっとり早いのは
博士を助けることだけど

どうやって見つけるか。



「昴さん、その眼鏡って?」

「ああ、
これは阿笠博士の発明品の一つで

子どもたちが持っている探偵団バッジを
追跡できる仕様なんです。

犯人はどこを指定したんですか?」

「解体工事中の廃ビルです」









よしっ
上手くいったな。


犯人の一人を麻酔針で眠らせ、
電話の向こうにいるもう一人にも
ここから逃げるように促して

この場を切り抜けた安堵から
はぁ、と一息つく。


眠っている誘拐犯が逃げないように
ガムテープを巻きつけながら

後は警察を呼んで、と
次の行動を考える。


すると、段々足音が聞こえてきて
この部屋に向かっているようだった。

もう一人の犯人か。


そう考えたが
廊下に響く足音は一人だけではなかった。

まさか、他にも仲間がいたのかっ!?


どうする……!

麻酔針はもう使っちまったから
キック力増強シューズしか方法がねえ。



「お前ら、下がってろ」



とにかく
アイツらが危ない目に遭わないように
部屋の隅にいるよう指示する。

灰原は俺の背中に隠れるようにして
酷く警戒しているが、
いつもと違って、怯えているようだった。


この反応、もしかするとーーーー。

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設定タグ:名探偵コナン , 赤井秀一 , 沖矢昴   
作品ジャンル:アニメ
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神楽(プロフ) - 舞さん» ありがとうございます!少しずつになりますが、頑張って更新します(*'▽'*) (2021年7月15日 1時) (レス) id: 526cb756dd (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 更新頑張ってください^o^ (2021年7月14日 7時) (レス) id: e826140184 (このIDを非表示/違反報告)
神楽(プロフ) - マナさん» こんばんは! (2021年7月10日 20時) (レス) id: 526cb756dd (このIDを非表示/違反報告)
マナ - こんばんは… (2021年7月10日 18時) (レス) id: 55773c0381 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:神楽 | 作成日時:2021年6月5日 22時

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