末っ子のまーくん 1 (雅) *リク ページ39
智Side
僕の目の前で荒い呼吸をしながら横たわっている雅紀。
風邪をひくと高熱をだしやすい雅紀は、
今回もまた熱と身体の痛みに苦しめられている。
雅「はぁ…はぁ…」
智「雅紀、寝れない?」
さっきから何度も寝返りを繰り返して
なかなか眠りにつけない様子の雅紀。
身体が気持ち悪いって言ってたから
じっとしていられないんだろうね。
たしかに熱がでると
なんか身体が疼くような感じするもんなぁ。
智「一回起きてみようか。
お水、飲む?」
雅「ん……しょ、に…は?」
智「翔にぃ? 今お風呂入ってるよ?」
雅「うぅ……しょ…にぃ…」
智「うん、翔にぃね。もうすぐくるから」
今回雅紀はやたらと翔を求めてくる。
雅紀の体調不良に気付いたのも翔。
頭が痛いって唸ってた雅紀に
ずっと寄り添ってなだめてくれていたのも翔。
やらないって駄々をこねていた時に
優しく声をかけながら診察してくれたのも翔。
さっきまでずっと
翔が付きっ切りで看病してくれてたから、
雅紀も甘えたい気持ちが
完全に翔に向いているのだろう。
今回は翔が、甘えんぼまーくんに
ロックオンされたみたいだね(笑)
智「しょおー。上がったー?」
翔「うわっ!! ちょ、智にぃ!!
急に開けないでよ!!」
あまりにも雅紀が翔を呼ぶから
そろそろ上がったかと思って脱衣所のドアを開けてみた。
一応ノックはしたよ。
でも、返事を待つ前に僕が開けたから
翔はビクッとして慌ててパンツを引き上げてた。
そんなに慌てなくてもいいのにね〜
恥ずかしがり屋だな、翔は。
智「翔、超ハイウエスト(笑)」
翔「だっ、だって智にぃが急に入ってくるから!!」
智「ごめんごめん。
それよりほら、早くパジャマ着て」
雅紀が翔にぃじゃないと
水分も取ってくれないんだよと言うと、
不満そうな顔をしていた翔も急いで服を着だした。
上げすぎていたパンツを直し
ズボンとTシャツをさっと身に着けて、
頭をガシガシ拭きながら2階にのぼって行った翔。
水くらい一人で飲んでくれよ〜とか言いつつ
やっぱり弟が頼ってくれるのが嬉しいんだろうね。
なんかイキイキしてるもん(笑)
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作者名：ちさ
| 作成日時：2013年6月29日 14時
