パパが治してあげようね *ARS* 4 (ページ33)

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ゆいちゃん先生　5　(潤) ページ33

潤Side

智「それじゃ、はじめますよ～
いい子にしててね?(笑)」

洗った手をタオルで拭きながら俺の顔の横に正座をした智にぃは、
少しヒンヤリした手をおでこに当ててきた。

ちょっとふざけたように笑ってても、
触れる手はすごく優しい。

きっと俺が、
リラックスできるようにしてくれたんだろうね。

智「一応一通り診るからね?
目の力抜いて?
・・・・ん、いいよ。
喉は・・・さっきみたからいいか(笑)」

瞼の裏を診られて、首を触られた。

おでこの上に手が置きっぱなしなのは、
俺が顔を動かさないようにするためなんだろうなぁ。

別に暴れるつもりはないんだけど(笑)

智「よしっ。特に気になるところはないね。
問題は・・・こっちだなぁ。」

座る場所を少しずらして俺のお腹の前にきた智にぃ。

迷いなくある一点に伸ばされた手に
襲ってくる痛みを想像して怖くなった俺は、
反射的に智にぃの手をつかんでいた。

智「ん? どうした?」

潤「あっ・・・あの・・・」

智「ふふっ。怖いの?」

潤「えっ!?
・・・べ、べつに・・そんなんじゃ・・・」

智「しょうがないなぁ。
これはゆいちゃん専用のおまじないなんだけど・・・
潤くんにもしてあげようか?
こわくなぁい、って。」

潤「んっ・・・・」

ふいに頬を撫でられたのが恥ずかしくて横を向くと、
ゆいがソファーに座って本を読んでいるのが見えた。

ダメだ・・・こんなところ、ゆいには見せられない・・・

ゆいが本を読んでいてくれてよかったな。

潤「さとにぃ・・・つづき・・・やってください・・」

智「ん。はいはい(笑)
じゃあちょっと押すからね?」

あんまり痛がってるところを見せるのも嫌だと思って
なんとか耐えていたものの、
もともと痛みに強くない俺は、すでに我慢の限界だった。

徐々に下がってくる手に、痛みが増していく。

もうこれ以上は無理だ・・・・

潤「んっ!!・・・・・ぅぅ・・・・」

ついにもれてしまった声をこれ以上出さないように、
口を手で押さえる。

智「痛かったね。ごめんね。」

結「じゅーくん、どったの?」

俺の声に気付いたゆいがソファーからおりてきてしまった。

あんなに耐えてた意味、なくなっちゃったよ・・・

はぁ・・・弱いなぁ、俺・・・