思い合う 支え合う 1 (翔) ページ1
翔Side
(※このお話は『隠されたカンパイ(Part20)』の続編です)
口では話してくれないことも、身体に聞けばわかることがある。
弱った心が、勝手に喋りだしてしまうことだってある。
それに気づいてやれるかどうかは、俺次第なわけだけど…
小さなシグナルを見落とさずに気づいてやりたいというのは、常に思っていること。
この家に住んでいると余計にね。
智にぃの場合はそれを隠すのが上手いから、気づいた時には限界を超えている…なんてことも多々あるわけだけど。
それでも身体も心もだんまりにならないところは人間らしいというか…
弱さを隠しきれないところを含めて、むしろそれがあるからこそ、『非の打ち所がない』んだと思う。
もう少し我慢弱くてもいいとは思うけど、最後にはちゃんと俺に気づかせてくれるから。
俺、いつも助けてもらってばかりだからさ…
こういうときこそ、力になりたいって思うんだ。
.
翔「どうした〜？お腹痛い？」
智「んっ…ちょっと…」
助けを呼んでくれるまでに時間はかかるけど、一度言ってしまえばそこからは案外素直。
『胃薬ある？』ってメッセージが届いたから部屋をのぞいてみたら、ベッドの上に座って膝を抱えながら体を丸めていた。
翔「吐き気はない？ちょっと手入れるよ」
横から手を差し入れながらお腹を押すと、うぅっと唸ってさらに身体を小さく丸めてしまう。
俺が症状に気づいてから一週間。
例の件については『僕が自分で思いを伝えてきたい』という強い意志を尊重して、俺は見守っていたわけだけど…
『いい返事が聞けないのなら会わない』と。
そんな一方的な要求に、智にぃの体調は悪化の一途を辿るばかり。
さすがにもう我慢ができずに俺も動き始めるかと思っていたところで、事態は急転した。
翔「これからはだんだん良くなってくるだろうから。まずはゆっくり休もう」
『噂の拡散はあっという間』…そう言って脅していた張本人が、まさにその噂によって追い詰められることになった。
噂と言うか事実が広まっただけだな。
どこの誰が言いはじめたのか知らないけど、『あそこの院長は他の病院の先生を脅して回っているらしい』という話が、俺のところにまで流れ着いていた。
加えて元々の評判の悪さ…
不信感を抱かれるのは当然のことで、ついには今日、病院を閉めることになったと聞いている。
翔「もう大丈夫だから。ありがとね…」
今まで戦ってくれて。
ほんと…よく頑張ったよ。
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琴子(プロフ) - 大丈夫ですか？どうしたのかな？と思っていましたが、体調崩されていたとは…(>_<)辛いですね。お大事になさってくださいね(返信不要です。また、ゆっくりボードに送るのでその時にお話出来れば^^)また(^-^)/ (2018年4月5日 10時) (
レス) id: cc1132a1bd (このIDを非表示/違反報告)
琴子(プロフ) - ちささん» いえいえ、いつもこちらこそ^^さっそく読ませて頂いてます！はい！嬉しくお待ちしていますが急ぎませんのでお時間のある時にで構いません^^また〜(^-^)/ (2018年3月31日 23時) (レス) id: cc1132a1bd (このIDを非表示/違反報告)
ちさ(プロフ) - 琴子さん» 琴子さんこんばんは。いつもこちらにまでお知らせをくださってありがとうございます。ボードの方、更新が終わってからゆっくりお返事させていただきます。新しいお話、お時間がある時に読んでいただけたら嬉しいです (2018年3月31日 22時) (レス) id: 1e80dcb578 (このIDを非表示/違反報告)
琴子(プロフ) - 少しボード入れました。よろしくお願いします。 (2018年3月31日 6時) (レス) id: cc1132a1bd (このIDを非表示/違反報告)
琴子(プロフ) - ありがとうございます！ボード拝見しました^^連絡、お返事遅くすみませんm(_ _)mお返事入れられましたら、またこちらにお知らせします。また(^-^)/ (2018年3月29日 14時) (レス) id: cc1132a1bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちさ
| 作成日時：2017年12月16日 22時
