喘息、再々発!! 3 (翔) ページ15
翔Side
智「あれ・・・・
もしかして翔も熱ある?」
翔「えっ!? な・・・なんで?」
.
そうだ・・・我が家にも鋭い人がいるんだった・・・
.
.
智「ちょっと顔が赤いような気がするから。
ついでだし、診てあげようか?」
翔「いやっ、いいよ!!
熱なんてないし、体調も悪くないから。
外が寒かったからさ、そのせいだよ、きっと。」
智「ん〜・・・・・そう?」
.
「んっ・・・ｸﾞｽｯ・・・うえ〜ん・・・」
智「ん? どうしたの?
あぁ・・頭が痛いんだね。かわいそうに。」
.
.
隣でグズり始めたAに対応している智にぃは、
俺のことを気にしている暇はなくなったようだ。
.
.
.
翔「んっ!!・・・ｹﾎｹﾎ・・・・」
.
急な喉の違和感に、俺は腕を口に当てて咳き込んだ。
幸い、泣き声が響くリビングでは俺の声はかき消されたようだ。
.
.
.
とりあえず、俺も何か手伝わないとな・・・
.
こうなったらもう、自分も熱があるなんて言えない。
今日はゆっくり休むこともできないかもしれないな。
.
.
.
.
結「ｹﾞﾎｹﾞｯ!!・・・おぇ・・・」
雅「あ゛ぁーー!! かずっ!! やばい、やばい!!」
和「あららら。しょーにぃー!! タオル持ってきてーー!!」
翔「おっ、おう。」
.
.
ちょっと興奮しすぎたか・・・
可哀想に・・・吐くのって苦しいのにね・・・
.
.
.
翔「はいはい。ちょっとお顔拭こうね。・・・ﾝｯ!!・・」
.
結心の口を拭きつつ、床を片づけていると、本格的に咳がではじめてしまった。
今咳をしたらやばい・・・
.
俺は息を止めたり、浅く呼吸をしたりしながら、出てくる咳を必死で抑えた。
.
.
翔「ｯｸ・・・・ｸﾞﾌｯ・・・・」
.
無理やり抑えようとするもんだから、変な音が出てしまう。
・・・・かえってこっちの方が怪しいか。
.
.
.
和「翔にぃ、大丈夫?
片づけ、俺が代わろうか。」
翔「いいっ・・よ。だいじょぶ・・・ﾝｸｯ・・」
.
和「まぁまぁ。
俺は汚物処理は慣れてますんで。
はい、代わろっ。」
.
.
和は俺が嘔吐物の片づけを嫌がっていると思ったのだろうか。
.
確かに顔をしかめてたし、ちょっとむせてたけど・・・
でも別に、嫌だったわけじゃないんだけどなぁ。
.
.
まぁ・・・咳してることがバレなかっただけいいか・・・
喘息、再々発!! 4 (翔)→←喘息、再々発!! 2 (翔)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 448人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちさ
| 作成日時：2012年12月8日 20時
