手のかかる後輩 3 (翔) ページ36
松岡Side
松「立って。ほら、翔くんよ」
どうやら吐きそうになって急いで外に出たみたいだが…
でも俺、翔にビニール袋渡しておいたよな。
なんで手にかぶせて持ってるわけ？
それ、手袋にするために渡したわけじゃないからな。
俺も寒いんだからさ、スッと立って車に乗ってくれよ。
松「ちゃんと足踏ん張って。ほらいくぞ、せーの」
翔「んん…いい、です…」
松「お前がよくても俺がよくないんだよ。
駄々をこねるな、子どもじゃあるまいし」
被さっていた袋ごと手首を掴んで引き上げてみるも、尻が重くてなかなか立ち上がらない。
なんだよ、俺と会ったときはもう少ししっかりしてただろ。
気が抜けて一気に酔いが回ったか？
松「じゃあどうする。このまま一人で歩いて帰るか？」
翔「…いや…です」
松「嫌なら立て。すぐに乗らないと置いていくからな」
少し冷たく言い放って握っていた手も離し、腕組みをしながらうつむく翔を見下ろしていた。
そんなに長く待ってはやらないぞ。いいのか？
あと10秒…
10…9…8…
翔「…ん」
松「帰る？」
翔「…はい」
松「よし、じゃあ乗れ」
そんなに眉を下げて見上げてきて。
捨てていきやしないから。
不安そうな顔をするなら最初から俺の言うことを聞いておきなさいよ。
松「少しシート倒すか。袋は広げて持っとけ」
やっとのことで車に乗り込み、運転席から身を乗り出して助手席のシートを倒してやった。
なんで男にこんなことしてやってんだ俺は。
翔「せんせぇ…」
松「ん？どうした」
俺が家まで送っていくのはいいとして、まずは智に連絡をしておいたほうがいいだろうとスマホを操作していた。
目を閉じていたからもう寝たものだと思っていたが…
松「大丈夫、俺が迎えに来ただろ？」
か細い声で呼びかけてくるから今にも吐きそうなのかと心配をすれば、ただ寝ぼけ気味に言葉を出しているだけだった。
「タクシーがいないんです」「帰れないんです」と。
だから一人でぼてぼてと歩いていたわけだな。
飲んでいた店に頼めばタクシーくらい呼んでくれただろうに。
そこまで頭が回らなかったか。
翔「さとにぃ…でんわ…あっ」
松「いい、いい。俺が拾っておくから。
あー目がくっつきそうだ。お眠の時間だな」
もうほとんど寝ているのにスマホなんていじるから落とすんだ。
ちょうど赤信号で停止中だったから、ついでに手を伸ばして胸を叩いてやった。
頼むから、俺のためにも寝ていてくれ(笑)
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琴子(プロフ) - また長くなっちゃった…。読んで頂けるだけでうれしいので、この続きはPart18で。お返事あるとヤッター！って喜んでる私ですが、じゃないと終わらない…。嬉しい(*^^*)けど！また(^-^)/ (2016年11月9日 17時) (
レス) id: cc1132a1bd (このIDを非表示/違反報告)
琴子(プロフ) - って、ちささんの作品ファンなら皆さんそうだと思います。それだけ好きです。次回からはPart18との事。おめでとうございます＼(^o^)／こちらこそ、毎晩の更新にお返事ありがとうございました。必ず、次回も来ますからね、楽しみにしてます！ (2016年11月9日 17時) (レス) id: cc1132a1bd (このIDを非表示/違反報告)
琴子(プロフ) - またお返事頂いて嬉しいです！ びっくりしましたぁ？当然です〜。な〜ん〜て。正直、言えば忘れてるとこもあるかも知れませんが、誰のお話ってなれば、今までのお話が頭に浮かぶしさらにはその中の言葉まで。 それだけハマりすぎてます。 (2016年11月9日 17時) (レス) id: cc1132a1bd (このIDを非表示/違反報告)
ちさ(プロフ) - 琴子さん» そうなんです！前回と少し繋がっていましたので、白衣のところはあえて入れていたシーンだったんです。コメントを読んでびっくりしました。気付いていただけて、とても嬉しいです。毎日読んでいただき、ありがとうございました！次回もまた読んでいただけると幸いです (2016年11月9日 0時) (レス) id: 11255fdd0d (このIDを非表示/違反報告)
琴子(プロフ) - 更新もお返事も！とっても嬉しい(*^^*)ありがとうございます！ここんちのやつの謝るとこ。妹のエピソード。妹好きの私には(T_T)松岡先生の白衣今度は翔兄の為に。物語がつづいてるって感じられました(#^.^#)またほんとに気軽にお邪魔しまっす！また(^-^)/ (2016年11月8日 16時) (レス) id: cc1132a1bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちさ
| 作成日時：2016年8月7日 1時
