鼻からたらり 5 (翔) ページ5
雅紀Side
翔「あー…味がしねぇ」
夕飯のトンカツをもぐもぐしながら、翔にぃがボソッとつぶやいている。
鼻が詰まっているみたいで咀嚼の途中で口を開けて呼吸していたりして、かなり辛そう。
カツはよく噛まないといけないし、鼻呼吸できないと食べづらいよね。
雅「花粉のせい？それとも鼻ぶつけたから？」
翔「うーん、わからん」
それだけ言って、また一切れカツを口に含んで大きな溜息。
俺が帰ったきた時にはすでに翔にぃはテンションが低くて、ご飯の前までずっと横になっていた。
智「怠いんでしょ？頭痛かったり、熱っぽかったり」
翔「…それは勘で言ってるの？」
智「多少は」
笑いながら答えた智にぃに、翔にぃも「こわっ」と言いながら口元を緩めている。
こういう時の智にぃの予想って、だいたい当たるから。
花粉じゃなくて風邪なのかな、翔にぃ。
雅「座ってて腰辛くないの？」
翔「うん…」
智「というのは嘘。今すぐに横になりたい」
翔「ちょっと〜。もう俺の心読むのやめてよ」
口数の少ない翔にぃにほんの少しだけ場がピリっとしていたけど、二人のやり取りに部屋に笑い声が広がった。
でもそれは智にぃの言ったことが正しいということであって…
その後の「すごく痛いの？」って言葉にも、「うーん…」と首を傾げるもはっきりと否定はしなかった。
幼稚園であったことはね、Aから全部聞いていたんだ。
それで鼻と腰を負傷したって。
こんなに不調が多発したら、そりゃ気分も落ち込むよ。
智「湿布貼ってあげようか？」
翔「うん、お願い」
ご飯を食べ終わって、翔にぃがラグの上に横になった。
うつ伏せで、抱えたクッションに顔を埋めて…
それを見た俺と智にぃが「あっ」と言ったのと、翔にぃが「いてっ！！」と叫んだのは同時だった。
いきなり顔を上げたもんだから腰にまで痛みが走ったようで、右手で鼻、左手で腰を押さえて唸っている。
翔「いっ…てぇ…」
智「そりゃ痛いよねぇ」
雅「翔にぃ俺のことバカにできないよ」
普段俺がドジなまねをすると笑うくせに(笑)
鼻が痛いの忘れてたんだね。
翔「あぁ…まだ鼻がジンジンする…」
雅「そんなに強く打ったの？腰は蹴られたんだっけ」
翔「いや、直接蹴られてはいないけど、かなり身体反ったから。
その後結心を抱いた時にいてぇ！ってなって…」
だいぶ衝撃があったんだ…
家に帰ってきてからじわじわと痛みが増してきたみたい。
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ちさ(プロフ) - ユーラシアさん» 楽しんでいただけているようでとても嬉しいです。すごく力になりました！遅くなってしまいましたがPart17に移行して新しいお話も更新しましたので、のぞきに来ていただけると幸いです (2016年8月7日 1時) (
レス) id: 10871da05b (このIDを非表示/違反報告)
ユーラシア - とってもとってもとってもワクワクします。私毎回待ちきれないです。頑張ってください (2016年7月29日 20時) (レス) id: 9a340dd8ed (このIDを非表示/違反報告)
ちさ(プロフ) - まみさん» わ〜嬉しいです、ありがとうございます！そう言っていただけると、お話を書くのがさらに楽しくなりそうです♪ 少しずつ準備を進めて、できるだけ早く更新できるように頑張りますね (2016年7月25日 22時) (レス) id: c91b655369 (このIDを非表示/違反報告)
まみ - いつも見させていただいてます！とてもおもしろくて、はまってしまいました！続編楽しみにしています！ (2016年7月22日 23時) (レス) id: e125ca4219 (このIDを非表示/違反報告)
ちさ(プロフ) - ゆなひろまこまこさん» ありがとうございます。楽しんでいただけて良かったです。できるだけ早く更新できたらと思っていますので、またのぞきにきていただけると幸いです (2016年7月18日 23時) (レス) id: c91b655369 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちさ
| 作成日時：2016年4月11日 1時
