小さな命と大きな成長 11 ページ31
潤Side
子猫を保護して1週間。
まだ問題は解決していなかった。
動物…特に猫は、ゆいも大好きだったはずなんだけど。
仲良くなってくれるといいなと思って、世話をする時に一緒にやらないかと誘ってみても、いつも「いやっ！」と言われるだけ。
そして一番の問題は…
和「どしたの？ほらっ、おいで〜」
ソファーで漫画雑誌を読んでいる和にぃのもとにトコトコ寄っていったと思ったら、服を捲ってお腹を見せながら「痛い」って。
和にぃはゆいを自分の膝の上に抱き上げて寝かせ、お腹を撫でながら手でそっと押している。
最初に痛いと言い出したのは2日前。
これでもう3日連続だ。
和「下のほうが痛い？幼稚園でも痛かった？」
結「んぅ…いたかった…」
和「そっか〜、じゃあしばらくなでなでしてようね」
和にぃが言うには、2日前から特に病気を疑うような異常はないとか。
それでも痛いといえばその都度確認はしているようだし、本当に何も見落としてはいないか、内科組が夜中にその可能性について話し合っていたのも知っている。
智「じゃあお腹が緩くなっているのは本当なの？」
和「どうかなぁ…。幼稚園からは体調が悪そうだったとか、そういう話はないんだよね」
ゆいが寝てから話をしている智にぃと和にぃは、二人とも同じような困り顔。
Aから聞いた話だと、今日は一度だけお腹が痛いと言ってトイレに駆け込んだことがあったって。
腹痛を訴える理由は、みんな断定はしないけど心の中で大体の答えは出している。
でも嘘を言っているとは思ってないよ。
今の環境が精神的に負担になっているのは確かだろうから。
あまり過剰に甘やかすのもよくないだろうと、触れ合う時間は増やしても接し方はいつもと同じようにしていたけど…
こんなことがあまり長く続くのもな…
子猫たちを別の部屋に移動させて、ゆいの目につかない場所で育てる…？
でもそれだと短期的な解決にはなっても、長期的に考えると逆効果になるかもしれない。
この子たちを、今後どうするのか。
今、俺らで毎日のように話し合っていること。
里親を探すのか、このままうちで飼うのか…
もし後者になった場合、ゆいが受け入れてくれないまま共に生活をすることは、両者にとって大きなストレスになるだろうから…
そんなふうに、悩んでいる時だった。
潤「見てたって、それほんとなの？」
嬉しいことがあったんだ。
皆のホッとした顔。
俺も安心して力が抜けてしまった。
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ちさ(プロフ) - ユーラシアさん» 楽しんでいただけているようでとても嬉しいです。すごく力になりました！遅くなってしまいましたがPart17に移行して新しいお話も更新しましたので、のぞきに来ていただけると幸いです (2016年8月7日 1時) (
レス) id: 10871da05b (このIDを非表示/違反報告)
ユーラシア - とってもとってもとってもワクワクします。私毎回待ちきれないです。頑張ってください (2016年7月29日 20時) (レス) id: 9a340dd8ed (このIDを非表示/違反報告)
ちさ(プロフ) - まみさん» わ〜嬉しいです、ありがとうございます！そう言っていただけると、お話を書くのがさらに楽しくなりそうです♪ 少しずつ準備を進めて、できるだけ早く更新できるように頑張りますね (2016年7月25日 22時) (レス) id: c91b655369 (このIDを非表示/違反報告)
まみ - いつも見させていただいてます！とてもおもしろくて、はまってしまいました！続編楽しみにしています！ (2016年7月22日 23時) (レス) id: e125ca4219 (このIDを非表示/違反報告)
ちさ(プロフ) - ゆなひろまこまこさん» ありがとうございます。楽しんでいただけて良かったです。できるだけ早く更新できたらと思っていますので、またのぞきにきていただけると幸いです (2016年7月18日 23時) (レス) id: c91b655369 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちさ
| 作成日時：2016年4月11日 1時
