小さな命と大きな成長 9 ページ29
翔Side
ちょっと考えが足りなかったかな。
決して順位をつけているわけではないんだよ。
どっちが大事で、どっちのほうが好きとか、そんなんじゃない。
翔「寂しかったよな、そりゃ…」
智「僕も、もうちょっと気にしてあげるべきだった」
最近の俺らは、何かある度に
『可愛いね〜』『いい子だね〜』『えらいね〜』
と、こんなことばかり。
ゆいだって同じように言ってほしかったよな。
ただ接し方が雑になったとか、厳しくなったとか、そんなつもりは全く無い。
いつものように一緒に遊んで、一緒にお風呂に入って、一緒に寝ていた。
触れ合う時間は普段と変わらないくらい取っていたはずだけど…
でもそれは俺らの認識なわけで、あの子がどう感じていたかはまた別の話。
他の誰かに愛情が注がれていて、その時間が自分よりも長いと感じていたら…
不満を抱いて機嫌を損ねるのも自然なことだよ。
いろいろと我慢も多かっただろうしな。
Aが長距離を歩けないから今は幼稚園に行くのも帰るのも送迎バスだし、家に帰ってきてからの遊びは家の中で出来ることだけ。
ママは足を怪我しているんだってことは理解しているようだけど、納得していても物足りなさはあっただろうから。
潤「ゆい、ふーちゃんにミルクあげてみる？」
雅「おいで？一緒にやってみよう？」
俺と智にぃで今後どうするかの話をしていたら、機嫌が悪いことを知らない潤と雅紀がゆいを呼んでしまった。
今はタイミングが悪いんじゃないか…
いやでも、もしかしたら…
子猫がうちにきてから、ゆいはずっとミルクをあげたいと言っていた。
弱った赤ちゃんの授乳は慎重にならざるをえなくて、保護してすぐは任せることはできなかったけど。
でも今は哺乳瓶からミルクを吸う力も戻ってきている。
そろそろどうかなって俺らでも話し合っていたところなんだ。
翔「一緒に行く？お腹すいて待ってるって」
結「んぅ…やっ」
翔「うん、そっか」
ムスっとしたまま動こうとしなかったら話しかけてみたけど、やっぱりダメみたい。
無理にやらせても逆効果だしな。
今日はやめておこう。
結「んっ！」
翔「ん？どうした？」
なんだ、いきなり立ち上がって…
トイレかな？
翔「どこ行く…あっ！」
智「おっと！」
…あっちゃ〜
いたたた…いい音したなぁ…
結「んっ…んっ…うえーん！」
思い切り転んで床に身体をベチン。
近くにいた智にぃが慌てて手を伸ばしたけど間に合わなかった。
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ちさ(プロフ) - ユーラシアさん» 楽しんでいただけているようでとても嬉しいです。すごく力になりました！遅くなってしまいましたがPart17に移行して新しいお話も更新しましたので、のぞきに来ていただけると幸いです (2016年8月7日 1時) (
レス) id: 10871da05b (このIDを非表示/違反報告)
ユーラシア - とってもとってもとってもワクワクします。私毎回待ちきれないです。頑張ってください (2016年7月29日 20時) (レス) id: 9a340dd8ed (このIDを非表示/違反報告)
ちさ(プロフ) - まみさん» わ〜嬉しいです、ありがとうございます！そう言っていただけると、お話を書くのがさらに楽しくなりそうです♪ 少しずつ準備を進めて、できるだけ早く更新できるように頑張りますね (2016年7月25日 22時) (レス) id: c91b655369 (このIDを非表示/違反報告)
まみ - いつも見させていただいてます！とてもおもしろくて、はまってしまいました！続編楽しみにしています！ (2016年7月22日 23時) (レス) id: e125ca4219 (このIDを非表示/違反報告)
ちさ(プロフ) - ゆなひろまこまこさん» ありがとうございます。楽しんでいただけて良かったです。できるだけ早く更新できたらと思っていますので、またのぞきにきていただけると幸いです (2016年7月18日 23時) (レス) id: c91b655369 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちさ
| 作成日時：2016年4月11日 1時
