小さな命と大きな成長 2 ページ22
雅紀Side
日曜の午後に、ソファーにだら〜んと座りながら目を閉じてまったり。
外に出て身体を動かすのもいいけど、こうやってゆったりと時間を過ごすのもいい。
気持ちいいね、暑くも寒くもなくてちょうどいいし。
雅「ありゃ、もう寝たの?」
俺の胸に張り付いて寝ているコアラちゃんも気持ちよさそう。
絵を描いて遊んでいたのに急に立ち上がって無言で俺に手を伸ばしてきたから、たぶん眠くなったんだろうなって思って抱っこしてあげたんだけど。
寝るの早かったね〜
5分も経ってないんじゃない?
雅「お布団のほうがいいよねぇ。早くママ帰ってこないかな」
力が抜けてるから頭を手で支えてあげないと、首がぐにゃんってなりそうで恐い。
座っているより横になったほうが寝やすいだろうしね。
布団を用意してあげたいけど、寝ている子を片手で抱きながらやるのは無理だから…
…そうだ、一度ソファーの上におろしてからにしよう。
雅「あれ、誰か来た?
あーはいはい、今出ますよー」
ソファーにそっと寝かせている時に、ピンポーンとチャイムがなった。
ピンポン
ピンポン
そんなに何度も押したらしたらゆいが起きちゃう。
雅「え?…わかった、すぐ開ける」
インターホンに出ると、そこにいたのは予想外の人だった。
配達員でも営業マンでもない。
買い物に行ったAがなかなか帰ってこないから様子を見てくると行って出て行ったんだけど…
でも不思議だな。
鍵を持っているはずなのに、「玄関のドア開けて?」なんて。
とても落ち着いた声で、でも顔は少し険しくて。
あんなにチャイムを鳴らしてたのに、焦っているわけではないのかと頭が混乱する。
雅「A!?どうしっ」
潤「んっ」
雅「あっ…うん。荷物もらうよ」
ドアを開けてみてびっくりした。
潤の背中にはぐったりとしたA。
渋い顔で首を振られたから察したけど、こんなの誰だって驚いて声が出ちゃうよ。
でも潤の言いたいことは分かった。
俺らが焦って、Aを不安にさせたらいけないね。
潤「あぁ、ゆい寝てんの?じゃあ寝室行くか…」
雅「寝室行く?じゃあここ開けとくね」
お互いに静かな声で話しながら、親子の寝室のドアを開けた。
急いでAが買ってきたものを冷蔵庫に入れて、急いでお昼寝用の布団を敷いてゆいを寝かせて…
雅「大丈夫?足痛いの?」
それからすぐに寝室に向かったら、潤がAの左足首の下に枕を置いてあげていた。
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ちさ(プロフ) - ユーラシアさん» 楽しんでいただけているようでとても嬉しいです。すごく力になりました!遅くなってしまいましたがPart17に移行して新しいお話も更新しましたので、のぞきに来ていただけると幸いです (2016年8月7日 1時) (レス) id: 10871da05b (このIDを非表示/違反報告)
ユーラシア - とってもとってもとってもワクワクします。私毎回待ちきれないです。頑張ってください (2016年7月29日 20時) (レス) id: 9a340dd8ed (このIDを非表示/違反報告)
ちさ(プロフ) - まみさん» わ〜嬉しいです、ありがとうございます!そう言っていただけると、お話を書くのがさらに楽しくなりそうです♪ 少しずつ準備を進めて、できるだけ早く更新できるように頑張りますね (2016年7月25日 22時) (レス) id: c91b655369 (このIDを非表示/違反報告)
まみ - いつも見させていただいてます!とてもおもしろくて、はまってしまいました!続編楽しみにしています! (2016年7月22日 23時) (レス) id: e125ca4219 (このIDを非表示/違反報告)
ちさ(プロフ) - ゆなひろまこまこさん» ありがとうございます。楽しんでいただけて良かったです。できるだけ早く更新できたらと思っていますので、またのぞきにきていただけると幸いです (2016年7月18日 23時) (レス) id: c91b655369 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちさ | 作成日時:2016年4月11日 1時