悩み 9 (雅) ページ9
翔Side
雅紀は優しいからさ…お母さんもその娘さんも、両方が安心して満足してもらえるようにって、ずっと考えていたんじゃないかな。
俺もたまに理不尽なクレームをつけられたりすることもあるけど、納得がいかなくても頭を下げて謝らなきゃいけない時だってある。
それはうちのきょうだい皆が経験のあることだと思うし、雅紀も今回が初めてってわけではないはずだ。
雅「うー……」
翔「おっ…どした？どこが痛い？お腹？」
それでもこれだけ心と身体に負担をかけるほどのストレスって…
まあこんなのが何週間も続けば、俺だっておかしくなってしまうだろうけど。
翔「ここ痛いの？上のほうかな？」
仰向けから横向きにクルッと丸まってしまった雅紀のお腹に手を当ててみる。
痛みに耐えるためか、腹筋に力が入っていて固くなっていた。
食欲がないのは精神的なことが原因とばかり思っていたけど、胃が荒れて腹痛があったのも原因なのかもね。
翔「力抜いてみな？口から息吐いて〜」
雅「やだっ…押さ、ないで、よ…」
翔「強くは押さないよ。優しく…ね？」
ベッドの端に腰を下ろし、背中側から手を回して触診をしようと試みてみたけど、力が入りっぱなしでそれどころじゃない。
しかも触られないように両手でガードのおまけつき。
雅「…しょーにぃ……」
翔「はい。なに？」
雅「治った…かも」
翔「本当？じゃあちょっと仰向けになろうか。
俺に顔見せて？いい？」
眉間に入りっぱなしだったシワもなくなって、軽く肩を引っ張ったら抵抗もなくコロンと仰向けになってくれた。
膝を立てさせてお腹に手を当ててみる。
翔「どれどれ…」
ほんとだ、力抜けてるじゃん。ちゃんと柔らかくなってる。
痛みの波が引いたかな。
翔「お？どうした？」
表情の変化を見ながらお腹のあちこちを触っていたら、雅紀が泣きそうな目で俺を見つめて離さなくなった。
今はまだ気持ちの変化が激しいようだ…
雅「んーん…」
翔「ん？大丈夫、そんなに酷くはないよ。一応、智にぃにも診てもらう？」
雅「んっ」
コクンと小さく頷いたから、服を直してやって冷えピタの貼ってあるおでこにスッと手を滑らせた。
雅紀はきっと、何もかも全部を受け止めて、親子を自分のもとに引き止めておいたんじゃないのかな。
それが自分にとって大きなリスクだとしても、それでも親と子のこれからのことを考えて…
雅紀の医者としての信念が、折れそうな自分を支え続けたのかもしれない。
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みーちゃん(プロフ) - ちささん» ありがとうございました!これでスッキリしました!また頼ります!これからも頑張ってくださいね!! (2016年3月28日 15時) (
レス) id: 85a099ed85 (このIDを非表示/違反報告)
ちさ(プロフ) - みーちゃんさん» いえいえ、大丈夫ですよ〜。そのような話だと…『疑心暗鬼』でしょうか。『パパ〜』のPart14の最初のお話です。題名だけだと内容はわからないですもんね。探すのに手間を取らせてしまってすみません。また何かあればいつでも聞いてください (2016年3月27日 22時) (レス) id: 384db28081 (このIDを非表示/違反報告)
みーちゃん(プロフ) - すいませんすいません、本当にすいません最後書いてませんでしたぁぁ そんな怖いお話どこに入っていたか忘れてしまって題名も忘れてしまって題名を教えてくださいお願いします (2016年3月27日 11時) (レス) id: 85a099ed85 (このIDを非表示/違反報告)
みーちゃん(プロフ) - またまたすいません 怖いお話というか…何か猫がきっかけで嵐谷家に怪奇現象が起こる的な… (2016年3月26日 21時) (レス) id: 85a099ed85 (このIDを非表示/違反報告)
ちさ(プロフ) - みーちゃんさん» みーちゃんさん！前から読んでくださっていたんですね。ありがとうございます。ただでさえ普段からふにゃっとしている人なもので、弱っているとさらにふにゃふにゃになってしまいますね 笑 楽しんでいただけたようで嬉しいです。これからもよろしくお願いします (2016年3月23日 0時) (レス) id: 384db28081 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちさ
| 作成日時：2015年10月12日 23時
