ふたり一緒なら 13 (結心・小春) ページ23
松岡Side
いや、俺としてはよ、これでも十分すぎるほど頑張ってくれていると思うんだよ、小春は。
こんなにスムーズに口を開けてくれることなんて、俺の記憶の中では一度もないからな。
今にも泣きそうな子どもをあやしながら、今にも閉じそうな口の中を診なければいけない雅紀は大変だろうけども…
雅「もうちょっとね〜。少ーしお口触るよ？」
視野が狭い分、雅紀が自分で顔を動かして見えづらいところまで視界に入るよう対応してくれている。
ただ最後だけは、顎を押し下げながら右の頬をひっぱり、口を大きく開けさせていた。
ライトの位置も変えてじっくり一点を見ていたから、何か気になることがあるんだろうな。
小「んっ…ん〜」
結「こはるちゃん！がんばれー！」
雅「ふふ。はーい、小春ちゃん頑張ってるよ〜」
お。隣から可愛い応援が聞こえたなぁ。
小春が泣きそうな声を出すから、ゆいちゃんが勇気をくれようと声をかけてくれたんだろう。
雅「はい、おしまーい」
松「よくやったな〜小春〜。えらいぞ」
10秒ほど経ったところで、口を広げていた手が離れイスが起こされた。
半分泣いていたようなもんだが、でも涙はこぼれなかったな。よく頑張った。
松「ゆいちゃんの応援のおかげで頑張れたよーって。
聞こえてた？小春」
小「んっ……てた…」
松「ね、聞こえてたなぁ。よかったよかった」
あんな状況でもちゃんと声は届いていたようだ。
「ありがとう」と言う俺に、「結心も小春ちゃんのおかげで頑張れたんだもんね」と翔が言っている。
互いに励まし合うことで、不安を和らげることができたんだろうな。
頑張っている姿を見せ合うことも、安心感に繋がったんだろう。
雅「小春ちゃん、パパに抱っこしてもらったままでいいから、もう一回だけあーんってできる？
松岡先生、ここ見えますか？」
俺に抱かれていたからか、案外素直に口を開けてくれた小春の歯に、ペンライトの光が当てられた。
右下の奥歯、ほんのわずかに白くなっているらしいのだが…
雅「虫歯のごく初期のものですね。
まだなりかけの状態ですから、削ったりはしなくて大丈夫です」
そうか、それはよかった。
きちんと見せながら説明してくれるのはありがたいな。
松「次の検診も頼むな、先生」
雅「つ、次？…あ、はい！ぜひ！」
少し家からは遠いけど、一度きりにするには惜しいところだよな、ここは。
これからも診てやってくれよ。
もうここ以外、俺には考えられない。
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みーちゃん(プロフ) - ちささん» ありがとうございました!これでスッキリしました!また頼ります!これからも頑張ってくださいね!! (2016年3月28日 15時) (
レス) id: 85a099ed85 (このIDを非表示/違反報告)
ちさ(プロフ) - みーちゃんさん» いえいえ、大丈夫ですよ〜。そのような話だと…『疑心暗鬼』でしょうか。『パパ〜』のPart14の最初のお話です。題名だけだと内容はわからないですもんね。探すのに手間を取らせてしまってすみません。また何かあればいつでも聞いてください (2016年3月27日 22時) (レス) id: 384db28081 (このIDを非表示/違反報告)
みーちゃん(プロフ) - すいませんすいません、本当にすいません最後書いてませんでしたぁぁ そんな怖いお話どこに入っていたか忘れてしまって題名も忘れてしまって題名を教えてくださいお願いします (2016年3月27日 11時) (レス) id: 85a099ed85 (このIDを非表示/違反報告)
みーちゃん(プロフ) - またまたすいません 怖いお話というか…何か猫がきっかけで嵐谷家に怪奇現象が起こる的な… (2016年3月26日 21時) (レス) id: 85a099ed85 (このIDを非表示/違反報告)
ちさ(プロフ) - みーちゃんさん» みーちゃんさん！前から読んでくださっていたんですね。ありがとうございます。ただでさえ普段からふにゃっとしている人なもので、弱っているとさらにふにゃふにゃになってしまいますね 笑 楽しんでいただけたようで嬉しいです。これからもよろしくお願いします (2016年3月23日 0時) (レス) id: 384db28081 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちさ
| 作成日時：2015年10月12日 23時
