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ベンチに寄りかかったままちらりと気配のする方を見るとそこには小汚い子供がいた
子供と言っても見た目は14歳とかそんなもん
深く被ったフードの奥ではギラギラと緑色の瞳が光ってた。
一瞬宝石と見間違えるほどに綺麗だったけどあれは目だな
『あなたの目的は何？
私の予想からして食べ物か、それを買うための金品か…
どちらにせよ今の私は何も持ってないから』
ようやくベンチから立ち上がってヒラヒラと手を振ると、彼は舌打ちをしていた
？｢じゃああんたをどっかに売ればそれなりの金になるか？｣
おやまあ怖い
私は平常心を保つようにして彼に近づくと頭を撫でた
優しく、母親が子供にするように
私がお母様にしてもらいたかったように…
？｢グァッ！？｣
でもそれは過去の話でありただの妄想
頭を撫でてもらうことが出来ないのなら私が頭を撫でて、そのまま掴んで投げ飛ばせばいい
近くの木箱の山にぶつかり派手に転んだ少年を見ながら今度は胸に手を当てて目を閉じた。
『アカルン、彼を家に送って』
アカルンのワープ機能というものはかなり優れておりもはやチート
座標を記憶しておくとかそんなことをしなくても良いし、異世界にだって行けてしまうのが恐ろしいところ
きっと…前世の私がいた世界にも行けるのだろう
光に包まれた私と彼は気づけば先程とは違う場所にいた
今にも倒れそうなボロボロの家が建ち並び、川は汚れた水が流れている
建物の陰に隠れる子供達はこちらを見つめていた。
要するに彼はこのスラム街に家があるということ…そして先程も言ったように彼は攻略対象だ
『(なるほどね…
一体この国の王は何をしているのかしら)』
そう思わされる景色だった
乙女ゲームというコンテンツの世界で表現出来るものは限られる
ここまで生々しいものを見てしまうと胸が痛い所で済まない
『ごめんなさいね…生きるために私に近づいたという認識にしておきます』
そう言って未だに状況が理解出来ていない少年の手に無理やりいくらかのお金を握らずと、まっすぐと目を見つめた。
『君…名前は？』
？｢…ゾム……ゾム･リム｣
ゾム･リム君ね覚えたわ
私はニッコリと笑って立ち上がるとまたワープ機能を使って寮に帰った。
やっぱり彼もすごい魔力の才能を秘めてるわね
来年の入学が楽しみだわ
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ギオ - あのー、、はい、神ですか？？？好きです。はい。プリ○ュアとはなんぞやと見初めましたが読ませていただくと、あっ、、ふーん？神じゃん。という気持ちに刈られました。どうしてくれるんですか←。キャラ達のストーリーとか神ですか？？？ (2022年11月6日 22時) (
レス) @page50 id: 6022af29ca (このIDを非表示/違反報告)
鈴@suzu(プロフ) - 今日読み始めたんですがどっぷりハマりました！！応援してます、更新頑張って下さい！！！ (2021年5月3日 20時) (レス) id: 88b4bdfcb5 (このIDを非表示/違反報告)
アズライト@pitter(プロフ) - えっ神じゃん(便乗) 更新待ってます！ (2021年4月21日 21時) (レス) id: 89c438f032 (このIDを非表示/違反報告)
momo - えっ神じゃん (2021年2月6日 21時) (レス) id: 23dfee1259 (このIDを非表示/違反報告)
momo - 神じゃん (2021年2月6日 21時) (レス) id: 23dfee1259 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：またたびはまた | 作成日時：2021年1月15日 16時
