転生したらトカゲだったⅡ (ページ10)

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あ〜この状況下で考えることは前世の思い出せそうにない家族に手紙を書きたいなといった感情。

名も思い出せぬ愛しの家族よ、私は今日から指名手配されそうです。

『あー…ぴくとさんは近くの市町村ってどこか分かります？

それか国境でも越えますかね。』

ぴ｢ごめんね…まだ頭の整理が追いついていないんだ。

まさか俺の命を狙ってる人がいるなんて思わなかったからさ…｣

そりゃあこんな反応するわ

だって長年仕えてきた従者がまさか自分の命を狙ってるなんて思わなかったんだから。

しかしそう言った仮定を置くと色々合点がいくのだ。

執事ならあんなに立派に成長したアオアシラの潜む森に主を送るわけが無い。

それに私をもてなすための毒入りの茶にぴくとさんに処方された痛み止めという名の毒薬

『ホイミがハイポーションを調合している間は私が運びますから大人しくしていてくださいね…。

それ飲んで傷が完治したらこんな屋敷すぐに逃げ出しますよ』

よく考えてみれば私の発言は誘拐宣言と捉えても無理はない。

こんなことあの執事が知ればきっと始末しに来る…だからその前に証拠となるものを集めないといけない。

こちとら科学技術の結晶となる機械を手に入れるスキルがあるんだからな。

『スライム達はここにいなさい。ぴくとさんの護衛を任せたわよ』

深く息を吸い込んで腹の底にあるエネルギーと一緒に吐き出すと、煙となって辺りに漂った。

デ｢用意周到ね…認識疎外の息吹を使うところなんて久しぶりに見た。｣

デインの言葉に私は反応してちらりと見る

確かに認識疎外の術をかけようとするのは久しぶりだな。

このスキルは私が住処にしていた洞窟にいたゴーストを能喰らいした結果得たものである。

認識疎外を息吹に混ぜ合わせると言った手法は偶然上手くいったもので偶に使ってる。

余程この状況が危険であることが理由になる。

あとは我々が有利になる為の証拠集め…かな