転生したらトカゲだったⅡ (ページ42)

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午前4時30分

まだ朝日が昇る時間ではないため辺りは暗く松明の炎だけが頼りだ。

アベルさんに巨大洞穴までの道案内をお願いしているんだけど

Ab｢うぅ…ジンオウガがいつ現れるかわかったもんじゃないから余計に怖いよぉ｣

なんで案内することをOKしたんだろう

あっ…そういえば今朝作ったホットサンドがあるんだった。

ネットショッピングした時に見つけた直火式のホットサンドメーカーを使ってやってみたんだけどマジでいい。

『ほいぴくとさん』

ぴ｢ありがとう…こんな寒空の下で食べるとすごく美味しい。｣

ちゃんとアベルさんにもあげて腹を満たすと、飯を渡したからちゃんと案内をお願いしますと言った。

鬼だとか悪魔とか言うけど私はドラゴンだ

『さてと…昨日の夜の考えは外れたみたい

良かったわねたった一頭だけの始末で。予想していた仕事量より少ないわよ。』

ぴ｢だとしてもあんな巨大なジンオウガを討伐するなんて厳しいんじゃないか？｣

なんだよ今更怖気付いたのか

こちとら秘密兵器を忍ばせてるし問題ない

『1番、リューコ行っきマース』

Ab｢逝っきマース？｣

おい勝手に私を殺すな

雪のせいで動きにくいけどこの程度ならハンデだよ

グッと足に力を入れて木に飛び乗るとそのまま空高く飛んで腰に装備していた剣を引き抜き振り下ろした。

ふわりと着地をすればこちらを睨んで威嚇をするジンオウガ。ひぇー怖いなー

悪いが君のこと討伐させてもらう

見遣れ夜闇

森閑を裂く熾烈の爪牙よ

あれぞ無双雷の化身

『狩るか狩られるか…いざ尋常に！』

勝負といこうじゃあないか