転生したらトカゲだったⅡ (ページ29)

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と｢まあとにかく、ぺんちゃん達にお土産を用意してないからここでクレープ？を買っていこうかな〜って思ったんだ。｣

しかし困ったな…これ以上のクレープの注文は無理だ。

『ごめんなさい、タンドリーチキンのクレープ巻きは先程注文したお客様の分が最後なんですよ。』

と｢えっ…そうなの!?｣

ガックリと項垂れてとても残念そうにするともさんを見ていると、一ファンとしてそんな顔させたくないという感情が溢れそうになってきた。

タンドリーチキンは用意出来なくても他のものがある。

『あの…もしよろしければこちらをどうぞ！』

と｢え？うわぁ…すごく茶色い！｣

言い方よ…透明な瓶に詰められたのは今日私が作ったブルファンゴの角煮である。

確かに茶色い塊にしか見えないけども感想酷すぎない？

ぴ｢あの時の角煮まだ残ってたんだ。｣

『こうやって瓶詰めして隠しておかないと勝手に食べる奴らがいるからね…一応！ぴくとさんもその中に入っていますからね！』

ビシッと指をさしてぴくとさんを指摘すれば、申し訳なさそうに笑うからずるい。

『まだ温かいそちらを差し上げますのでタンドリーチキンはご勘弁を…。

またの機会をお待ちしておりますね！』

ヒラヒラと手を振って次の再会を願う別れをすれば、ともさんも笑っていた。

さてと、先程も言った通りタンドリーチキンは完売だ。

チキンもサラダも全部無くなった。

店じまいをしてホイミ達の方に行けば丁度最後のお客様にクレープを渡している所だった。

『お買い上げありがとうございます。』

？｢おや…あなたがこれを作ったのですね？

素晴らしい！こんなにも美しいあなたが汗水流して作り上げたまさに努力の結晶！｣

なんだこいつ…って思ったけどもう話し方とか声とか色々知ってる人だな

やっぱりこの街は私の知ってる人が沢山いるようだ。

『お気に召したようで良かったです。

では私達はこの辺で失礼しますね。』

頭に巻いたタオルを外してそそくさと屋台をしまうと宿を目指す。

明日はどんな料理を作ろうかな

まだブルファンゴの肉が残ってるし、串焼きにするのもありか

『(…ついてくるなよ実況者)』

私が言ってるのは隣に並んで歩くぴくとさんではなく後ろから着いてくる実況者

この人私知ってる〜多分私を探している人だと思うよ。

『(名探偵コ○ン…じゃなくてうつくん)』

タバコ咥えるこのスターを誰かどうにかしてくれ。