転生したらトカゲだったⅡ (ページ13)

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そこからの脱出劇は簡単よ

竜人とかいう数少ない種族の認識疎外魔法により私達は誰にも気づかれることなく街を出ていった。

そして今は次の目的地までモンスターを狩りながら素材を集めて旅を続けた。

『ぴくとさん！そっち行った！』

ぴ｢わかってる…！｣

辺りに響く散弾銃の音に顔を顰めながらぴくとさんに近づけば、自分が仕留めた獲物を丁寧に慎重に解体していた。

元々ひとつの街の領主だったと言っても狩りの心得はあるようで血抜きとかは得意らしい。

ゲーム実況者のぴくとさんとはそこら辺が違うみたい。

『それにしても…ここら辺はブルファンゴが多いですね。

ドスファンゴの気配はしないみたいだけど…』

ぴ｢確かにそうですね。

…というかその呼び方どうにかならないんですか？｣

それはこっちのセリフである

血抜きをしながら周りを警戒する反面お互いの呼び名や話し方をどうにかしないかという話になった。

私が敬語でさん付けなのは敬意を表しているからである。

だいたい呼び捨てで敬語無しとかファンに怒られるだろうが。

『私は決してあなたを呼び捨てにしないし敬語を外すなんてことしません。』

ぴ｢ふーん…じゃあ俺だけ呼び名変えるか。

これからよろしくね、リューコ｣

うっわぁ清楚系イケメンから普通にカッコイイ人になったぞこの人。

見た目清楚なクセして人見知り発動しやすいのに…ずるくね？

『あなた…演技派って言われたことありませんか？』

ぴ｢突然どうしたの？｣

そういえば動画でも冒頭に入る茶番の演技が売りだったな。

なるほど演技派なのはそこから来てるのか

意外とこの世界も面白いものだな