新たな客が35人 ページ37
私は目を見開いた
私もあなた達の円に入ってもいいのだろうか？
貴｢……私なんかがあなた達の姉になってもいいの？｣
少し震えた声で喉からひねり出したような声でそう聞けば驚いた顔をして言われてしまった。
サ｢なんかって…俺達はAだから“姉さん”になってもらいたいんだよ！｣
私は被っていたフードをさらに深く被り今の顔を見られないように隠した。
今の私の顔は絶対汚い顔をしていると思う。
涙をボロボロと零して最悪鼻水も垂らしているかもしれない……だけどそのくらい嬉しいのだ。
貴｢私も…皆の姉になりたい…！その盃を私も交わす！｣
エ･サ･ル｢｢あぁっ！｣｣
エースは海賊王の息子
サボは貴族の息子
ルフィは革命家の息子
そして私は海軍元帥……この地位は隠そう
弟達の笑顔を…すべてを守るためならなんだってしてやる。
エ｢俺達は…姉弟だ！｣
貴｢(皆を守るために私は本当の顔を隠しましょう…)｣
そして私は仮面を外すことはなくなった。
幸せな日々を送る中……事件は起きた。
サボが10歳で海に出て天竜人の船だと知らずに横切り砲撃を受け生死不明となったのだ。
……なぜ助けることが出来なかったのかわからなかった…だからずっと後悔した。
サボは革命軍が助けてくれたことは知っているが生きている代わりに記憶喪失となってしまった。
その記憶を取り戻す方法がエースの死を知らせるニュースを見るというものだ……こんなに皮肉なものは無い。
しかしだからといって私はエースを死なせることなんてしたくない…！
だから私は1人あの盃を交わした場所で俯いて悩んでいた。
ル｢姉ちゃん…！サボが…サボがぁ!!｣
まだ幼いルフィは涙で顔をぐしゃぐしゃにして私の背中にそれを擦り付けて感情をぶつけていた。
エ｢泣くなルフィ…俺は泣き虫が大っ嫌いだ！｣
泣きじゃくるルフィに叱りつけて顔すら見せようとしないエースの手を引っ張り私の腕の中に入れると私は彼の頭を撫でた。
そして彼らに見えるように手を前に出すと慣れた手つきで手話を始めた。
4人で盃を交わしたあの日から私は仮面を外すことはなく皆に手話を教えて私の伝えたいことを理解できるようにさせた。
だからこそ2人は私がこれから話すのだとわかりじっと私の手を見つめた。
私が伝えたのはこれだけ
__私はこれから海に出る
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泡 - 更新頑張ってください！続きを楽しみにしてます！ (2020年3月25日 2時) (
レス) id: 78904f56ea (このIDを非表示/違反報告)
またたびはまた(プロフ) - ご指摘ありがとうございます！どうもわかりずらくてミスりました(汗) (2020年2月26日 0時) (レス) id: f79bbbf7b5 (このIDを非表示/違反報告)
ふる - 面白いです!ただ、“元師”じゃなくて“元帥”ですよ!! (2020年2月25日 23時) (レス) id: 1c3c9bc9c0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - (￣▽￣)b (2020年2月25日 22時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
夜月 零夜 - 面白かったです！更新頑張ってください!! (2020年2月25日 21時) (レス) id: 3da7626fa3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：またたびはまた | 作成日時：2020年2月16日 9時
