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その101 ページ5

(留三郎side)

Aがここまで弱々しいところを見せるなんて…

そこまでしてこの戸の向こう側にいる朱里さんに想いがあるのだろうか

出会ってそこまで時間の経ってないはずなのに何故そんなに必死なのだ?

俺は…五月雨Aがわからなくなってきた。


留「A…少し頭を冷やせ

今はタイミングが悪い、それにお前はまだ傷が治ってないんだぞ

一度医務室に戻るぞ」


突き飛ばされた後にハッとなった俺は立ち上がって再びAの肩を掴んで諭した。

すると今度は大人しく俺の言うことを聞いて振り返り医務室の方向に歩いていった。

すると突然足を止めて振り向き彼女の部屋に向かってこう言ったのだ。


『あーちゃん!

私はあーちゃんのためなら誰にも言ってない私の秘密を全て話すことだって出来るから!

それがあーちゃんの為になるならなんだってやるから!』


なにを言ってるんだこいつは…!?

突然叫んだからか、それが傷に響いて顔を歪ませたAを支えるともう無理するなと言った。

何故Aと朱里さんが苦しまなければならないのか理解できない…

きっとちゃんと話し合ってないからこうやって気持ちのすれ違いのようなものが出来ているのではないか?

きっとそうなのかもしれない

まあこれは俺の勘に過ぎない

ただ、今は傷を治すのに専念して欲しいと願ったのだ。









(貴方side)

『すまない留三郎…』

留「それを言うのは伊作だけでいい

俺とお前は同室じゃないからな

だけど俺達は仲間だからな」


なんだよそれ…

別に私は伊作くんの真似をした訳では無い

ただ留三郎くんに迷惑をかけてしまったことが気になるだけだ。


留「そういえば先程から気になっていたのだが…




何故お前は朱里さんのことをあんなあだ名で呼ぶんだ?

それにお前があの場を去る時に言ったお前がまだ誰にも言ってない秘密とはなんだ?」


やはり気になるよな…

確かに私はあーちゃんの為なら自分が前世の記憶を持ったまま生まれたことをバラしてもいいと考えている

もうこの際だから留三郎くんにだけでも言ってしまおうか


『まだ誰にも言ってない秘密…それは』

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抹茶って美味しよね(プロフ) - 初めから最後まで見ました!少しハラハラする所もあってとても面白かったです!最新頑張ってください!! (2020年8月23日 17時) (レス) id: d34543fc69 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:またたびはまた | 作成日時:2020年8月19日 8時

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