〈忍たま乱太郎〉転生した私は僕として生きたいその三 (ページ4)

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その100 ページ4

留｢ダメだやめろ！

まだお前は傷が治りきってないんだぞ！｣

『うるさい！

いくら留三郎でもはっ倒すぞ！』

私は今、留三郎くんに抑えられながらもある部屋に向かっていた。

私の部屋の隣にある彼女の部屋

そこはピッタリと閉ざされておりそこが開くことはあまりない

……というのはまだ彼女がこの世界に来て間もない時の出来事だ。

少しずつ心を開いて外にも出れるようになったのにまた振り出しに戻ってしまった

これは完全に私のせいだ

私がまた彼女のトラウマを作ってしまったからこんなことになってしまったんだ。

『私のせいだ…私があーちゃんをひとりぼっちにさせてしまったから…っ！』

留｢A…

なにがあったかは知らんがお前が悪いかどうかはお前が決めるんじゃないだろ！｣

留三郎くんはそう言ってくれるけど私にはそんな言葉少しも心に響かないし前を向けない

ただ辛いだけなんだよ

無理に体を動かして私を抑え込もうとする彼を突き飛ばすと私は彼女の部屋の前に立った。

『あーちゃん、中にいるんでしょ？』

朱｢……もう私に構わないで

やっぱり私は不幸しか呼ばないんだ…

あなたに2度も辛い思いをさせてしまった！

貴方ばかりが傷ついて私は無傷で…

一人になるのは当然の報いだったんだ！｣

私は…馬鹿だ

ここまで彼女の心をズタボロにして、自分だけ転生して楽しい日々を送っていたんだ…。

朱｢どうせ誰かに言ったのでしょ？

私は“化け物”なんだって…！｣

化け物

きっとあの時みた黒い目のことだろうか

確かに普通の人が見たら化け物と言うだろう

だけど私は違う

『まだ…誰にも言ってないよ

言ったところで誰も信じないし、言ってしまえばあなたが傷つくのは容易に想像出来るから』

もう嫌なんだよ

あーちゃんが傷ついて一人になってしまうのは

『あの日だって私が目の前でいなくなってあなたがどれほど苦しんだか…私が一番わかっていたはずなのに…っ！

……ごめんなさい

今回だって私のせいだ』

私は今回のことで覚悟を決めてることだってあるんだ

たとえどんなことがあろうともあーちゃんだけは…

“大切な親友”だけでも守りたいんだ