〈忍たま乱太郎〉転生した私は僕として生きたい その三

その119 ページ23

月明かりのないこの道は暗くて前が良く見えない

これは先に明かりでも持ってくるべきだったな

ちょっとだけ公開しながら水飲み場に到着すると、桶にそれを入れる

いくら夜が涼しくても寝苦しくなる時はある

そんな時は枕元に水分補給できるものを置くとすぐに体を冷やすことが出来てオススメだ。


『よっと…そしたらこれを部屋に持っていくか』


桶の水を零さないように慎重に部屋を目指す


……なにかがおかしい


突然感じた違和感に驚き周りを見る

これはいるな…


小｢にゅ〜もんひょ〜にサインを……｣


完全に寝ぼけてる小松田さんの声が聞こえてそちらを見るといたいた

しっかりと入門表にサインをして学園内に侵入してきた人が

本当に小松田さんはへっぽこ事務員だよ…

あんな何者かよくわかんない人物を中に入れるなんて

いや、今はそんなことを言ってる暇ではない

この暗闇を利用して退治しますかね…









『ちょっとそこのお方

明かりを持っていないかしら？

こう暗いと足元どころかそこにいるあなたのお顔も見えないわ』

忍｢ん…？

お嬢さん、こんな所でなにをしているんだい？｣


お嬢さん…前世でもそんなこと言われなかったよ

残念ながら今の私は男、わざわざ裏声を使って暗闇利用して演技をしているのだ。


『私は今日新しく入った者です

暑くて寝苦しくて地図を頼りに水を飲みに来たのですよ』

忍｢そうかい

私はこの学園の教師をしているものだ

これから学園長先生に報告したいことがあるのだが…せっかくだし君も一緒に行くかい？｣


なるほど…学園長先生に報告ね

これは間違いなく学園長先生が狙いの暗 殺か何かしらだろうね


『えっと…じゃあ行きましょうか








あなたを捕らえてねっ！』


水の入った桶をしっかりと握り中身をうっすら見えるシルエットにぶっかけるとその反応を待つ


忍｢冷たっ!?

声からして男か…

貴様、一体何者なんだ？｣


何者ね…

そんな簡単に正体を明かすバカはいないでしょ

声で場所を特定するとそこに向かって回し蹴りをすると当たった。

これは手応えありだぞ…


『曲者には帰ってもらうようにと言われているんだ…

殴り殺されたくなければここから立ち去れ！』


この忍術学園を壊す存在がいるのなら…私は全力でそれを阻止する

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