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その114 ページ18

学園に帰る途中、私と仙蔵くんは今回のことを話すことにした。


仙「今回のタソガレドキ軍とドクタケ軍の合戦はタソガレドキ軍の勝利だろうな

そしてあの和菓子屋…お前はもうわかっているのだろう?」


流石は仙蔵くん、もちろんわかっていますとも


『あの和菓子屋は裏で忍者をしている一家だな

あの和菓子屋では得た情報を売る仕事もこなしているように見えた

注文をとる時のメモとは別のメモ帳を隠し持っていたしな

あの和菓子屋は今後、利用価値のある店になりそうだよ』


これは確実と言える

情報というのは我らにとってとても重要なもの

だから私はあの和菓子屋という名の情報屋を重宝するべきだと仙蔵くんに言ったのだ。


仙「なるほど…だからお前はあの娘さんに敬語を使ったのか

お前のその切り替えは意外と使えるかもな」


にっこりと笑って私の頬をつまんでくる仙蔵くん

なんですかそれご褒美ですかね?

……なわけないか


『私が敬語を使うのは仲間だけ…そして敬語を使わないのは、私の秘密を知ってるやつだけだ。

そしてその存在すら隠していたい…

そういうもんだろ仙蔵?』


お返しに彼の頬をつまめば驚いた顔をしてフリーズしてた。

なんだろう…この間、結構恥ずかしいな


互いに頬から手を離して無言で歩くと先に仙蔵くんが話してきた。


仙「つまり、私はお前の特別になれたということか?」

『特別…そうなるのかもな』


確かに特別になるのかもしれない

私からしたら学園にいる生徒や先生全員が特別な存在だ。

その言葉を口に出すことはやめよう

この思いは私だけのものだからね


『よし、仙蔵はまだ体力が有り余ってると思うんだ

……ということで競争しないか?』

仙「いいぞ…もし私が勝ったらお前特性のお菓子を作ってもらうからな!」


なんてめんどくさいことを…私に利益がないじゃないか!




…………まあいっか





『いいだろう…私が勝ったら材料費はお前持ちな!』


そうしてケラケラと笑いながら私達は学園に帰る足を速めたのだ。

草木が生い茂り、陽が沈むのも遅くなってきた



夏が……もうそこまで来ている

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抹茶って美味しよね(プロフ) - 初めから最後まで見ました!少しハラハラする所もあってとても面白かったです!最新頑張ってください!! (2020年8月23日 17時) (レス) id: d34543fc69 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:またたびはまた | 作成日時:2020年8月19日 8時

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