百八十二話 ページ34
とある日の昼下がり、全校集会が始まった。
テーマは私についてだと言うことを知っているのは私の秘密を知る者だけ
だからなのか、クラスメイトと並んでいる時もそわそわしている。
土「本当に打ち明けるのか…?」
『はい。いずれ知られることだと覚悟はしていましたから
それに、アイツのことも教えておかないと生徒が危険な目に会います。』
私を知って追い出して貰っても構わないから話を聞いて君たちが決めて欲しいと思ったんだ。
16の小娘が何を言っているんだと言う人も現れるだろう。
壇上に登り周りを一望してから深く息を吸い上げる。
この感覚はあまり慣れないものだな
『今日は…私について話さなければなりません。
大丈夫、ここを辞めるとかじゃないから』
ずっと考えていた夢物語がある
私が普通の人間で可愛い子供達に囲まれて一日一つ何かを教えるんだ。
物語でも、勉強でも、なんでも教える
それが終わったらお母さんがお疲れ様って言ってご飯を作ってくれるの。
ダフネとトネリコは仲良く木下の影で昼寝をして時々背中に乗せて冒険に連れて行ってくれる夢みたいな私の痛い妄想。
本当に、何もかも現実と違っていて泣けてくる
『人には隠し事の一つや二つあるのが普通です
私が隠していたことはあまりにも許し難いもので皆さんを不快に思わせることがあるでしょう。
今まで騙してきたのか…そう罵ってくれて構わない、出ていけというのなら出ていきます。
だからこそ、あなた達に決めてもらいたいのです。
私は……』
「随分とまあ真剣に話すことが出来るんだな。俺にもそのくらい丁寧になってくれよ…
リューコォ…」
また…お前はそうやって邪魔をする
空気が張りつめていく感覚に生徒も教員ですら不安感を覚えていた。
突然現れたソイツから守るために生徒達の前に飛んで立ち塞がると、笑ってた。
「本当にガキ共のお守りやってるのかよ!
あの女に守られてきたお前が笑える。」
『その口を縫わなければならないか…私は貴様の全てが大嫌いだ。
勇者カケル』
その名を口にした瞬間、目の前に刃が飛んできた。
後ろにいは生徒がいるからという理由だけでその刃を掴み取ろうとすれば豆腐のように指が切り落とされた。
バラバラと落ちる指とナイフをゆっくりと見ると、頭上からは笑い声が聞こえた。
「そうやって俺の名前を呼んでみろ
今度は指だけじゃあ済まない」
コイツは本気で全てを壊すつもりだ
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またたびはまた(プロフ) - Nekoさん» コメントありがとうございます。これ実は自分で彼の部分を名前変更で変えることが出来て自分で好きな結果に出来るようになっています。変なオチでごめんなさい! (2022年12月11日 8時) (レス) id: 0846684c6a (このIDを非表示/違反報告)
Neko(プロフ) - オチは誰ですか? (2022年12月10日 23時) (レス) @page47 id: dd386e9727 (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - すごく面白くて、すごく切なくて、本当に心を動かされる作品です。続きが早く読みたくて読みたくて😖更新、楽しみにしています! (2021年12月31日 15時) (レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
ねこさん(プロフ) - あ(察し)ヤバイやっちゃ。これこの後どうするんでしょう?待って続きがめちゃくちゃ気になります!!どうやって来たよ(糞)ドクター兼(元)勇者様よぉ(#^ω^) …これで間違ってたら恥ずかしさのあまり燃えつきますね。 (2021年12月2日 10時) (レス) @page16 id: ab4164b541 (このIDを非表示/違反報告)
ねこさん(プロフ) - お"があ"ざん"…。ええ話や。( ;∀;) …続き (2021年11月30日 10時) (レス) @page15 id: ab4164b541 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:またたびはまた | 作成日時:2021年10月24日 23時