百五十話 ページ2
ふわぁ…と欠伸をして胡座をかくこと2時間
こいつ、一向に目覚めないんだけどドユコト？
『なあ伊作…こいつ殺気で起こしていい？』
伊｢やったらこっちにまで被害が来て僕たちが気絶します。｣
最近になって気づいたんだけど伊作って普通の人間が出来ないような事をやる私の話によく返してくれるよね。
普通ならいつの間にか戻ってきた仙蔵と滝夜叉丸のように信じられないといった顔をするはずなのよ。
でも伊作は慣れすぎてしまったんだと思う程に反応が薄い。
酷く冷静なんだ。仙蔵よりもずっと
『そういえばさ…こいつが起きた時、どんな反応するかな？
私はこいつを苦しめた天女と同じ世界から来たやつだからやっぱり拒絶するだろうか…。』
掴まれた手とは逆の手を彼の頭に伸ばそうとしたが途中で止めて元に戻す。
何となく撫でてはいけない気がしたから
伊｢多分…喜八郎は天女様に対する憎しみが他の皆よりも薄いと思います。
彼は特に天女様のお気に入りだったから…｣
なるほど…彼はあの女のお気に入りだったと
でも彼自身はあの女を愛していたのか？そんなことは有り得るのだろうか…
『ふむ…とりあえず皆帰っていいぞ。
伊作も委員会の仕事が終わったら私のことは気にせずに帰れ。』
私の発言に少しばかり抵抗のある者が1人いるが、あまり関係の無い者が保健室にいるのはどうかと思う。
正直一番帰りたいのは私だ。しかしこうも手を離そうとしないから帰れないのだ。
『私を信じることが出来ないのに後輩を置いていく気持ちはわからんでもない。でも弱いお前達がここに居続けるのも辛いだけだ。
今は私を信じてくれ』
顔を顰める仙蔵に対して、滝夜叉丸はえらく冷静な顔をしていた。
滝｢私は前々から先生を信じてます。だから喜八郎の事をお願いした…貴方にしかこの学園を復活させることは出来ない。｣
目を丸くした。
何故そこまでして皆は私に縋るのか…それは力があるからなんだ。
目の前に広がる惨状を直視したくなくて、どうにかしたくて誰か力のある者に縋る。
それが学園と私なんだ
『…勝手な解釈ありがう。』
今はそれしか言えなかった。
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またたびはまた(プロフ) - Nekoさん» コメントありがとうございます。これ実は自分で彼の部分を名前変更で変えることが出来て自分で好きな結果に出来るようになっています。変なオチでごめんなさい！ (2022年12月11日 8時) (
レス) id: 0846684c6a (このIDを非表示/違反報告)
Neko(プロフ) - オチは誰ですか？ (2022年12月10日 23時) (レス) @page47 id: dd386e9727 (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - すごく面白くて、すごく切なくて、本当に心を動かされる作品です。続きが早く読みたくて読みたくて😖更新、楽しみにしています！ (2021年12月31日 15時) (レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
ねこさん(プロフ) - あ（察し）ヤバイやっちゃ。これこの後どうするんでしょう？待って続きがめちゃくちゃ気になります！！どうやって来たよ（糞）ドクター兼（元）勇者様よぉ（#^ω^） …これで間違ってたら恥ずかしさのあまり燃えつきますね。 (2021年12月2日 10時) (レス) @page16 id: ab4164b541 (このIDを非表示/違反報告)
ねこさん(プロフ) - お"があ"ざん"…。ええ話や。( ；∀；) …続き (2021年11月30日 10時) (レス) @page15 id: ab4164b541 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：またたびはまた | 作成日時：2021年10月24日 23時
