【d!】全ては我が主のために (ページ34)

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その32 ページ34

パソコンというのは便利なものだ

まとめられたデータに上書きできるし、それを保存出来る

それをUSBメモリに移行してロボロ様に渡せば渡せば簡単に彼もそのデータが見ることが出来る

ロボロ様によるポケモン図鑑に表示されているのはポケモンの名前と姿の写真のみ

私ができることと言えば各ポケモンに設定された種族値や図鑑説明を記入することくらい

カタカタとデータを打ち込みそれを保存すると私はパソコンの電源をオフにした。

しかし…夜にこれをやるのも限界があるな

『(夜のパトロール…行くか)』

今日もまたヨルノズクの姿になってパトロールだ

あんな会議があったから誰も私を見ても攻撃しない

だから私が警戒すべきなのは敵国からの侵入者である

『(敵の侵入者…いなさそうね)』

一度屋根の上に降りて毛ずくろいをすれば、どこかから声がする

ここは最も小さなポケモンバチュルになって隠れて聞いてみるか

1.6メートルのヨルノズクから0.1メートルのバチュルに姿を変えると、草むらに隠れて耳をすませる

そしたらまあ聞こえる聞こえる

モ｢なあなあ、最近やってきたアルヒちゃん知ってるか？｣

モ｢知ってる

奴隷商が誘拐した違法奴隷の女の子を総統がメイドにしたんだろ？｣

どうやら私について話をしているらしい

まあ私のことはともかくだ…そこからの話しが問題である

モ｢総統は何を考えているんだろうな…あんな怪しい女を自分の傍に置くなんてさ｣

モ｢わかる、いつあの女が裏切るかなんてわかんないだろ

どんな目を使ったんだかわかんないな｣

ほぉ…どうやらこいつらは死にたいらしいな

私は陰に隠れて人間の姿に戻ると、普段の声よりも何段も低くして彼らに問いかける

『あなた達、自分が言ったことがどういうことかわかっているのですか？』