【d!】全ては我が主のために (ページ31)

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その29 ページ31

私はロボロ様にだけ話すことにした

『ロボロ様だけにお教えします

あの大きな鳥の名前はヨルノズクと言ってその正体は…

私です』

ロ｢……は？｣

どうやら話をよく理解出来ていないようだ

そりゃあまあ突然あの動物は私ですなんて言っても驚くしかないと思う

ここは証拠を見せるしかないようだ

『ではヨルノズクの姿になりましょう

ここなら十分スペースがあるので』

ロ｢えっ…ちょっと待って！｣

彼のストップがあってももう遅い

私はの両腕は茶色い羽毛を纏い、足は太い鳥の足になっていた

そして首は180度回るよ…気持ち悪

その様子にロボロ様は椅子から落ちてさっきから｢は？｣しか言ってない

こっちのセリフなんですがね…

私がどうですかとか聞こうと口を開いてもやっぱりヨルノズクの鳴き声しか出ない

これは一度元の姿に戻るとするか

『どうですか…信じますか？

そしてそれを主様に報告して私を森に返しますか？』

ロ｢そんなわけあらへんやろ！

それにしても…本当にアルヒがあのでっかい鳥だったとは思わへんかったで｣

するとロボロ様はもう一回ヨルノズクの姿になってくれないかとお願いしてきた

一体何をするつもりだろうか…心配である

言われた通り再びヨルノズクの姿になると、急に距離を縮めてきた

羽に触れてもいいかとか足触らせてとか…人間の姿だったらそれセクハラだけどね

まあこの世界にセクハラの概念なんてないんだろうけど

結果、ロボロ様はこのことを内緒にしてくれるらしい

グーサインをしたらすぐに私から目を逸らしてモニターを元に戻していた。

ロ｢まあ何かあっても最大限誤魔化すから、アルヒも気をつけてな｣

『はい…今度は別のポケモンの姿をお見せしますね』

その瞬間ロボロ様はピタリと動きを止めた

するとギギギと古びたおもちゃのように首だけを動かして私に聞いてきた

ロ｢えっ…他にも色んな姿になれるの？｣

『はい、私が確認した中では約900種類は可能です』

そういった私の選択は間違っていたでしょうか？

今夜、またモニター室に来て色々見せてくれと言われてしまった。