【d!】全ては我が主のために (ページ28)

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その26 ページ28

朝だ

そろそろ行かないとな

布団替わりにしていた羽をゾム様から離すと私は自分の部屋まで飛んで行った

あの場所なら誰かが見つけてくれるだろうし

モ｢おい！あそこにいるのゾム隊長じゃないか!?｣

モ｢本当だ！今すぐ医務室に運べ！｣

ほらね

さて、早く元の姿に戻って主様を起こさないとね

開いた窓から入って元の人間の姿に戻ると素早く窓を閉めて身支度を整える

そしたらすぐに食堂に向かわないと

今日も主様や他の皆様はしっかりと食事をとってくれた…よかったよかった

言ってしまえば不敬罪だけど主様は変わり者だ

我が帝国軍のルールその1

各幹部の隊長は全員集まって食事をする

私は幹部では無いので主様のそばで立って食べた皿を下げたり飲み物を注ぐのだ。

そして食事の後は会議

今日一日の予定を話して幹部はそれを部下達に伝える

他にも各幹部から報告すべきものがあったら報告するような感じ

グ｢なにか報告することはあるか？｣

主様の言葉に反応して手を上げるのは一人の隊長…ゾム様だった

どうやら医務室に運ばれる前に目を覚ましたんだと

ゾ｢俺からは昨日の夜についてや｣

きた…私は彼の言葉に体が強ばっる

変なこと言われなきゃいいけど…そんな願いは届かずにゾム様は報告を続けた

ゾ｢昨日の夜にでっかい鳥が現れたんよ

それで捕まえようとしたけど振り払われてな〜

その鳥がごっつ賢いんよ！普通の鳥だったらすぐに逃げるのにあの鳥は逃げなかった！

数秒俺と目を合わせたかと思ったら急に眠くなって意識飛んだんだわ‪w｣

普通だったらありえないことである

その出来事が夜にあったから皆夢なのではと疑っている…私としては夢だったということで終わって欲しい

しかし、またもや私の願いは叶わなかった

ゾ｢わいが寝てた場所を調べたらこんな羽を見つけた！｣

ゾム様の懐から取り出されたものに私はぎょっとした

あれは…ヨルノズクの羽!?

嘘でしょあの時抜けたのか！

あまりにも大きな羽だったので皆驚いて羽を凝視している

ヨルノズクの体長を考えるとあの羽の大きさは納得だよね

すると今度は別の人が報告を始めた

小柄な体型に｢天｣という紙の面をつけたあの方の名前はロボロ様

ロ｢じゃあ俺からも報告を…

その鳥、昨日だけじゃなくて一昨日も現れてるわ｣

嘘でしょ…もしかしてこれバレる？