【d!】全ては我が主のために (ページ26)

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その24 ページ26

私の１日は終わらない

昼間はメイドとして活動して夜は勉強をする

そして夜中になったら…

『(よし…パトロール行きますかね)』

ポケモンに変身してパトロールをするのだ

私は主様やその他の人にはこの力を秘密にしている

彼らのことは信用しているけど、まだこの力を話す気にはなれないのだ

今夜もまたヨルノズクに変身して窓から飛び立つ

今日は新月だから何処も彼処も暗いな

だがヨルノズクの特殊な両目は僅かな光さえあれば昼間のように明るく見えるのだ

だから見える見える

『(侵入者はいない…異常なしね)』

毎晩こうやって空から侵入者がいないか確認して、いたら排除する

それを続けるようにしているのだ

しかしまあ今日も疲れた

メイドとしての仕事も少しずつ慣れたけど、主様以外の方の対応がまだ慣れない

特にゾム様なんかには少し気を使われている気がするし

あとタルトを焼いてあげたら喜んでいたな…ゾム様

羽を休めるために近くの屋根にとまると私は足で今日に毛ずくろいをした

そうやって油断したのがいけなかったのかもしれない

ゾ｢お前…敵国の鳥か？｣

その声が聞こえたのと同時に私は身動きが取れなくなっていた

バタバタと羽を動かして飛ぼうとしても背中に引っ付いたなにかが重くて飛べない

ゾ｢こらっ…大人しくしいや！｣

これが大人しくしていられるか

こちとら突然襲いかかってきたなにかに驚きを隠せずにいるのだから

こうなったらポケモンの技を使うしかないか…？

なんとか後ろにいるやつを振りほどいて距離をとると、私は初めてその人物を知ることが出来た

『(えっ…ゾム様？)』