【d!】全ては我が主のために (ページ24)

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その22 ページ24

あれから私の生活はガラリと変わった

ジメジメとした薄暗い牢の中で過ごしていたのが、空気の綺麗な広い部屋

これを一人で使えるなんて最高だね

食事も1日3食与えられるし、衣類も用意された

『まさか教養まで与えられるとは…』

礼儀や作法などの本や数学の本、他にも様々なジャンルの本を読ませてもらった。

私は主様のメイドとして必死に勉強したよ

その結果がこれだ

『おはようございます主様』

グ｢あぁおはよう

…って順応性高いな｣

順応性は高くないとね…まあ主様に相応しくなりたいから頑張ったんだけどね

その期間は3日

ここに来て3日で礼儀や作法や知識を身につけたのだ

あと身につけたいものといえば…あれだな

『主様…今日こそは許可を頂きますよ』

グ｢ダメや…お前さんにそれはいらんやろ！｣

まさかの主様、訛ってまで私の提案を却下してきた

私が昨日からお願いしているのは戦闘についてだ

その我々帝国は戦争が大好きな国で有名で、主様はしょっちゅう他国に宣戦布告をしている

私だって戦いたいのに…

『わかりました…主様がそう仰るのならこちらも奥の手を使います』

私はそう言って主様のそばを離れてその場を去った

絶対に主様から許可をとってやる！

メイドとしての仕事を終わらせた私は自分の部屋に戻っていた

ここに来てから知ったのは主様の好みについて

彼は極度の甘党なのだ

そこで私は主様のためにスイーツを作ることにしたのだ

私はフーパのおでましを使って名無しの森のきのみ畑と繋げるとそこから色んなきのみを収穫する

『疲労回復の効果があるオレンのみと甘いモモんのみでタルトを作ってみますかね…』

タルト生地を作ってそこからきのみを並べる

そしたら焼いて完成だ

かなりざっくりとした説明だけどクオリティは高いよ

だって味見したら美味しかったもん

これなら主様も喜ぶはずだ

？｢ほへー美味そうな匂い辿ったらええもん見つけたわ！｣

おいどっから沸いたんだこいつは

きっと睨んでみればまさかの人物である

よく女の部屋に入ってきたよね…

『…ゾム様』