【d!】全ては我が主のために (ページ23)

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その21 ページ23

ご主人様は私に言った

？｢君を探すのに半年もかかったんだ…遅くなってすまないと私は言いたいのに君は変わってしまったな

私は君の意思を尊重したい

衣食住はもちろん教養も与えよう

君が幸せになるような道を選ぶつもりだ｣

私は…幸せになっていのか？

この世界に転生する前は、両親がいなくなっても兄さんがいたから幸せだった

そして転生してからもあの小さな村で優しくしてもらって幸せだった

だけど、誘拐されて私は幸せになってはいけないとさんざん教え込まれた

だから…私は幸せになってはいけないと思っていたのに、ご主人様はその真逆のことを言ってくる

私は…どうすればいいの？

いや、もう決まっているはずだろ？

『私は…！

せめて、ご主人様に恩を返したいです！

貴方は私だけでなくここにいた違法奴隷の方々も救ってくれた…だから私は貴方の寛大な心に感動しました！

だからこそ…私はあなたについて行きたい！

お願いです!私を貴方の従者にしてください!』

叫ぶようにお願いをしてこれでもかと言うくらい頭を下げる

私の心の中ではもうとっくに決まっていた

私は貴方に従い続けよう

貴方のためなら私は貴方の剣となり盾となりメイドにもなろう

その位の覚悟は出来ているのだから

？｢わかった…では君の意思を尊重するためにもまずは私の自己紹介をしよう

まあ半年前にもしたのだが…｣

そう言って深く被ったフードと仮面を外したご主人様

しかしそこに居たのは、以前会ったことのある人だった

『えっ…グルッペンさん？』

ついご主人様と呼ぶのを忘れてしまうくらい驚いた

まさかあの時私に刺繍ハンカチを特注してきた軍人さんだったなんて

グ｢改めて名乗ろう

私の名前はグルッペン･フューラー

この我々帝国のトップでもある総統閣下だ｣

拝啓、我が兄さん

今日から私はこの国のトップの従者になります