その16 ページ18
突然のお誘いに私は戸惑いを隠せずにいた
〈帝国…ですか？〉
もしかしてグルッペンさんは私が想像する人なんかよりもすごい人なのでは？
グ〈あぁ、実は君について調べさせてもらったのだ
君をあんな森の小さな家で一人にするには惜しいと思ってな〉
そんな大袈裟な…
グ〈私はただ君の刺繍の技術だけを気に入った訳では無い
君の料理にも興味があってね〉
そう言って商品として並べられたジャムを見つめる
なんでジャムごときで…いや私について調べたと言ってた？
ということは私の能力について知ってる？
………まさかね
グ〈君の家に紫のヤツが来ただろう？
あいつは私の仲間でね〉
紫のヤツ…あぁショッピさんか
というかショッピさんってグルッペンさんの仲間だったんだ
〈つまり、グルッペンさんは私の刺繍の腕だけでなく料理の腕も気に入ったと？〉
グ〈あぁ、例えばこれも気に入った〉
そう言ってポケットから取り出したのは私が朝ごはんに作ったポフィン
おいいつ盗ったんだそれ
私はため息をついて両手をヒラヒラとさせると参りましたと言った
〈わかりました…私も帝国に行きます〉
もしかしたら兄さんがそこにいるかもしれないからね
決してこれ以上グルッペンさん達に弱みを握られないために
そして正体を隠すために
人を隠すなら人の中って言うしね
私は心の奥底でニヤリと笑った
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春猫(プロフ) - 名前...変えたかった... (2022年1月22日 6時) (
レス) id: 3feca44e03 (このIDを非表示/違反報告)
脅威のセラフ - まさかの下書きでしたww (2020年11月27日 0時) (レス) id: 285d3eca52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：またたびはまた | 作成日時：2020年11月22日 15時
