船上カフェをやってる私はヤバい人です2 (ページ33)

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新たな客が80人ページ33

まずいことが起きた

まさか背後からの2つの攻撃に気づかないなんて

おかげでフードと一緒に10年も伸ばし続けていた髪の毛はバッサリと切れてしまった。

こんなにもあっさりとなくなってしまうものだったのか

そして今この特徴的な緑の髪を見た彼らが思うのはきっとこうだろう。

｢その髪の毛〜…見覚えがあるねぇ〜｣

どうしてあの猿はでかくもなく小さくもない声でそんなことを言うんだろうか…

ならやることは一つだけだ

｢見聞色のおかげで対抗する準備が出来た…お前達はやれるべきことをやれ！｣

仮面を外し嘘とも本当とも捉えられる言葉で2人を惑わすと再びつけてまたある方を向いた。

後は察して感じとって理解しろ！……と叫びたかったがそんなことを言っている暇もないのだ。

走れ

とにかく走れ

途中私を妨害する者はいた

海賊でも海軍の味方でもない存在として認識されている私は目の前から両方の攻撃を受けることになる

走る速度を下げることなく両手を合わせ念じると横から気配を感じた。

それも気にせず魔法陣を展開するとそこから無数の鎖が伸びてきた。

｢(ヨブヨブ…チェーンショット!!)｣

正面からは鎖で吹き飛ばし、後ろからは突然現れた気配が刀で吹き飛ばした。

〈前にも言ったけどこんな公の場と言ってもいいような場所で悪魔の能力を使うんじゃないわよ…

まあカクなら問題ないか〉

鼻部分だけ穴が空いているという特徴的な仮面をつけた彼はケラケラと笑いながら後ろからの攻撃を刀で受け流すと嵐脚で相手を吹き飛ばし何事も無かったかのように話してきた。

｢ワシはともかく心配なのはジャブラじゃな…

あいつは脳筋だからすぐに使うと思う｣

なら彼のサポートをしてやってくれと言うと文字通りひとっ飛びで狼の姿になりかけている阿呆のもとに行った。

しかし…彼らに協力を頼んで正解だと今になって思う

悪魔の実の能力を使わずに相手の攻撃を避け最小限の規模に抑えようとしている

そこにいるカリファもブルーノと一緒に戦っているし

私も早く彼のもとに行かないとダメだ

｢エースッ……！｣

この仮面が機能しなくなってきたことに彼女はまだ気づいていない