漆拾の目 ページ20
彼の背負う木箱の中から飛び出してきたのは一人の鬼娘
｢禰豆子…｣
初めてこの目で見る彼女の姿はとても愛らしい、しかし力強さも感じた。
俺と腕の中で眠る娘に近寄り頭を撫でる禰豆子は目を閉じ背を向けた。
そうだ…彼女は人間を守る特別な鬼だ
人を傷つける鬼を決して許さない
彼女の戦い方は主に足技
何度も地面に隠れる鬼を蹴っては深追いしようとするから炭治郎がそれを制止した。
｢サイコロさん、説明は後にして今は鬼狩りに専念をしましょう！｣
『…生憎今は手が塞がっている。地面に潜む鬼は君が斬りなさい』
説明はいらんが、相手は俺が禰豆子の存在を知らなかったと見えているのだろう。
地面がぬかるみ炭治郎が沈むと禰豆子に地上を任せて消えてしまった。
『…さてと、俺もやるか』
本来ならば炭治郎の仕事を手伝う気はサラサラなかったが自分が狙われるのはごめんだ。
娘を地面に置いた瞬間攫われるのは分かりきってるので、片手で担ぎ直して左手を動かした。
『禰豆子と言ったか…君も俺から離れないように
大丈夫、鬼なんてすぐに捕まえる。』
クイッと指を曲げると同時に糸が四方八方に飛び出た。
あっという間に一匹を釣り上げるとぐいっと引き寄せて手足を拘束した。
｢貴様…！あのお方が言っていた鬼狩りだな！｣
『あのお方？まさか鬼の誰かが俺について話していたのか？』
鬼は必ず情報共有をする生き物らしい
鬼のボスから部下に流す、そして人間達を追い詰めるのだ。
『なんの事だか知らんが、名も知らん鬼に俺の情報を握られるのは腹が立つな。』
本当なら炭治郎がこいつから鬼舞辻無惨について聞くらしいが、意味もないしこの場で斬ろう
指を曲げて簡単に頚を切り落とすと地面に落ちてこちらを睨んできた。
灰になって何も残らなくなったのを確認するとすぐに糸を巻きとる。
｢ぷはっ！禰豆子！サイコロさん！｣
『……おかえり、炭治郎くん』
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シロヌコ(プロフ) - サイステ先輩が推しになりそうというか推しましたありがとうございます (2022年12月2日 16時) (
レス) @page47 id: 09da8bad9a (このIDを非表示/違反報告)
何でもないひとだよぉ(プロフ) - なんか面白そうなタイトルじゃんと思ってみたらなんなんですか…くそおもろいじゃないですか！応援してます。更新これからも頑張ってください！！！！ (2022年11月16日 21時) (レス) @page44 id: 9cea2e06fa (このIDを非表示/違反報告)
オタク - 読む前「何か面白いタイトルやー」読んだあと「は？面白すぎんだろ。、、天才か？」サイコロステーキ先輩だって事忘れる面白さ。これからも頑張ってくだせい！！ (2022年10月9日 19時) (レス) id: da08d8ca50 (このIDを非表示/違反報告)
美奈(プロフ) - 成り代わりが読みたくて探していたらまさかのサイステ先輩の成り代わりに驚き、読み始めたら面白くて止まらず、ここまで読んでしまいました…控えめに言って神…続き楽しみにしてます！ (2022年8月6日 21時) (レス) @page18 id: 654a1bab90 (このIDを非表示/違反報告)
ロックマ - この作品最高です!!これからもがんばってください!!!!! (2022年7月13日 23時) (レス) @page2 id: 7ddd684455 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：またたびはまた | 作成日時：2022年7月12日 20時
