死亡確定キャラに成り代わったら誰だって凹む

弐拾捌の目 ページ28

また時が過ぎた

歳もくって鍛錬積んで少しだけ階級が上がった。

あと髪の毛が伸びた


｢Aさん、新たな任務の連絡に参りました。｣

『ありがとう』


鎹鴉から受け取った書類を開いて読むと眉をひそめてため息をついた。

また被害が出てからの報告か…嫌になる

鬼殺隊に入隊してからもう4年が経つが、鬼は依然として増えては被害を広げる。

今回の街も女性の行方不明情報から鬼の仕業だと推定して調査をしに行く事になったのだ。




ある人物と共に




｢花柱の胡蝶カナエです。よろしくね｣

『…甲のAAです。本日はよろしくお願いします。』


まさかの人物との合同任務で心臓はバクバクだ

確か原作の時系列とかを計算したら俺って目の前のカナエさんと同い年に加えて現在17歳だろ？

そして女性ばかりかいなくなるという情報からして間違いなくアイツの仕業だと言える。


『今回の件は間違いなく鬼の仕業でしょう。

手分けして情報を集めたいと思うのですがよろしいですか？』

｢いいわよ〜

それと、あなたと私は同い年なのだからそんなに固くならなくてもいいわよ？｣


無理があるって

内心白目を剥きたいのを我慢している俺を誰か褒めて欲しいと思いながらも何かあったら鴉経由で連絡が欲しいと言うとすぐに分かれた。

さてと…準備はしておくか

キリキリと左手に嵌められた手袋から聞こえる音に対してニヤリと笑えば街中の様子を確認した。

夜まであと数時間

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