転生したらトカゲだった (ページ6)

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現在、私は全力ダッシュで逃げています。

なんで洞窟ダンジョン入ってすぐの所で蜘蛛のボスがいるんだよ

ヒィヒィ言いながら走っていく中でも蜘蛛は私に躊躇なく蜘蛛の糸を吐き出してくる。

慌てて壁に飛びついてそのまま壁走りをすると蜘蛛も壁走りをする。

そうだった！蜘蛛も壁走れるんだった！

どうする…私に出来ることはなんだ？

スキルとして持ってるのは鑑定とアイテムボックス…は使い物にならない。

能喰らいで得てきたスキルは植物を食べてきた中で治療系しかないからこれも論外！

あと一個は封印されてるし…どうするよ私

『(…！そうだったあれがある！)』

くるりと蜘蛛の方を向いて勢いよく何かを投げつけるとグシャッ…と音を立てて落ちた。

さすがにアプレの実ではそんなにダメージは与えられないか

走って飛んでる勢いを利用して投げたのだがまだ足りない

もっと力が欲しい…ってないものねだりしたところで意味は無いだろ。

せめてもっと強い威力の攻撃をしないと

『(一か八か…奥に進んでみるか)』

甘い匂いにつられて走る速度が僅かに下がった蜘蛛を見て私はチャンスと受け止めてダンジョンの奥に進んだ。

私の予想は見事に当たった

奥に進むと天井の広いと湖のある空間に辿り着いたのだ

あとは蜘蛛が来るまで準備しないと

その辺にある岩とかよく分からん骨とかアイテムボックスに入れられるものは全部入れろ

準備しているうちに近づく恐怖の気配

身震いしながらもメンタルがやられないために無理に笑って構えの姿勢をとる。

よしやるぞ

君達は蜘蛛の弱点を知ってるかい？

特に弱点と言えるものはないのだが、昆虫よりも体が柔らかいのが蜘蛛の特徴で餌を食べる時は特殊な消化液を餌にかけてその汁を吸う生き物なのだよ。

燃やす手段なんてここら辺にはない…というか今遠くから鑑定しているんだけど耐熱スキル持ちなんだよねあの蜘蛛。

アイアンタラテクト…鋼鉄の蜘蛛とか嫌なんだけど

しかし、鋼鉄だろうがなんだろうが生き物なのだよ

つまり生きる上で必要なあれを無くす

あれってなんだよ教えろだ…？仕方ないな

生きる上で必要なもの…それは

『(酸素だよ)』