転生したらトカゲだった (ページ46)

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太陽が5回昇って5回沈んだ時、ようやく辿り着いた目的地を見て私は息を呑んだ。

『(ここはあかがみんクラフト2のワールドじゃあないか…！)』

海から川を渡り到着したのは伝説のワールドあかがみんクラフト2がモチーフとなった町とともさん達の拠点だった。

雄大な小麦畑の前に建つ赤い屋根の屋敷、奥には青い屋根の立派なお城がそびえ立っている。

『こっちは砂岩素材の屋敷…！』

興奮冷めやらぬ…ガチで聖地巡礼している気分だわ

どうやらここもあかがみんクラフトが作った街のようで、城の奥には城下町が広がっていた。

商店街やら広場やら庭園に…こんなにすごい城下町は我国以来だな

……いや、そんなに期間は空いてないな。

『すごい…！港町よりも進化した町みたいです。』

赤｢おっ…正解

港町の次にこの領地を発展させたんだよ。

ソーラが調子乗って屋敷やら城やらを設計しちゃうから〜｣

それで作ろうってなって作っちゃうあたり本当にすごいよね

ここでもマインクラフターの力が発揮されてるよ本当に…。

『ここも港町にいた民と同じように買って連れて来た人ですか？』

赤｢うん正解。農家も商人も闇市場から買った人達だよ

…と言っても悪用はしてないよ。お互いにウィン・ウィンの関係になるように俺達はこの地を開拓して、土地や環境の維持をここの人達にやってもらってるんだ。｣

そうやってこの人たちは幸せな土地作りをして言ってるのか

本当にすごいや

赤｢あっそうだ…せっかくだから初めてのクエストをやってみたら？

港町で個人証明としてギルドカードを発行したはいいけどまだクエストはやってないでしょ？｣

不意にともさんに言われて私は思い出した。

人間のように生きていくには何かと身分証明などと言ったものが必要になる場面が多い。

そこで一番手っ取り早いのが冒険者になってギルドに所属することだ。

あとはともさん達と過ごしていくうちに気づいたことがある。

それは生活様式、日本のように毎日風呂に入って清潔にする習慣もなければ日本の調味料さしすせそすらない。

だから人間らしくお店も開いて前世の私の故郷をこの世界に広めてみたいのだ。

しかし食材の調達はできるだけネットショッピングで取寄せたくはない…だって高いもん

そこら辺も考えないとな…。