転生したらトカゲだった (ページ45)

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海上の食料問題は私のスキルと皆の財力により解決した。

しかし問題は続いたのだ

赤｢うっまぁ…リューコさんが召喚した食べ物どれも美味いんだけど！

食材違うだけで料理してる時も楽しかったしなんなの…？｣

さすがは日本品質と言ったところか…まあ飯が美味いんだ。

野菜も米も肉も…更にはレトルト商品までもが高品質で安心安全なのだからな

これだから日本はいつの時代も侮れない国と言われるんだよ

でもきっとこんなに高品質な物を召喚できるって普通だったら狙われるよね。

最悪の場合は監…禁……有り得るな

赤｢皆、このことからわかるようにリューコさんのスキルは秘密にすべきだと思うんだ。｣

腹を満たし、水を一杯飲んだともさんは話を切り替えた。

先程まで和気あいあいとしていた空気は一気に張り詰めて、全員が真剣な表情に変わった。

よ｢俺もともさんの意見に賛成です。リューコさんだけでなくホイミさん達スライムもまた守るべきかと。｣

ア｢もし誰かがその力を悪用しようものならリューコさんを守るなり逃がすなりした方がいいです…。｣

皆が同じ意見だった。どうして皆そうやって私達に優しくしてくれるのだろうか…わからない。

『皆さんは…私達の力を利用しますか？』

不意にそんなことを聞いてみた。

少し怖かったけど答える内容によってはホイミ達を連れて飛んで逃げることだって出来るしね。

でも…ともさん達の顔は少し穏やかだった。

赤｢力を利用…そんなの既に他の人に対してやってるから。

ここにいる仲間は俺達が一番幸せになれる道を選ぶために力を貸してと言って利用させてもらってるんだよ。

そういう意味なら俺達あかがみんクラフトは君の力を利用するかもね。

俺だったらドラゴンになって皆を背中に乗せて空の散歩をさせて欲しいな〜｣

あ｢がっちゃんずるーい！あたしもリューコさんの背中に乗りたい！｣

なんというか…思っていたのと違って拍子抜けした。

力の利用ってそういうことだったのか？

てっきり私の力を悪用するのかと思った

赤｢皆でワイワイ楽しく冒険するのが俺達のモットーだからね。｣

最後まで肘を着いて頬杖をつくともさんの顔は笑顔だった。

こんなにも幸せな時間があるのだろうか

そんな風に言われると私だって皆のためになるようなことをしたいと願ってしまう。

そして、やっぱりこの人達の旅について行って正解だったな。