転生したらトカゲだった (ページ34)

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今日は冷えるな

肌に来るこの冷気をどうにかしないとな

でも眠たい、もう少し寝ていたいけど起きないと駄目だ。

そう自分に言い聞かせて体を伸ばしながらゆっくりと起き上がるとあくびをする。

『あれ…私、こんなに声が高かったか？』

明らかにドラゴンの時のように低い獣のような声ではない。

その時、ふと視界に入ったペールオレンジの何かにギョッとして後ろに下がるが一向に距離は遠くならない。

あぁこれは自分の腕か…ようやく理解した時に自身のステータスを表示した。

なるほど…どうやら私は目標にしていた竜人に進化したみたいだ。

人間と同じ白くキメ細かい肌、ドラゴン時代を引きずったのか髪の毛は深紅の色だ。

そして頭の横から生える黒い角は途中で一回転している。

背中と腰に生えた羽としっぽはドラゴン時代と同じものか、なんか久しぶりの人型で違和感がすごいな。

前世は人間だったのにいざトカゲから竜人に進化するとどうすればいいかわからなくなる。

『ん…？進化してスキルが増えてる。』

ステータスのスキル一覧の下に着いてるNewマークに注目すると、そこには進化ボーナスというアイコンのついたスキルと、ずっとロックがかかってたスキルの解放可能のアイコンの着いたスキルがあった。

なるほど、スキルが2つ追加されたことになるのか。

興味本位で1つ目のスキルを選択するとまたあの声でスキルの説明が頭に流れてきた。

スキル｢竜体錬成｣

自身の体の一部を媒体にあらゆるものを生成する。

なるほど…つまり私の髪の毛やら鱗と言った自分のDNAの入ったものがあればそこから色々と錬成してものが作れるのか。

しかも時間制限とかは無くドラゴンの一部から作ってるから強度も高い。

これはいいな…スライム達に何かプレゼントするか。

あとはこの今までずっとロックがかかっていたスキルだな。解放ボタンを押せばいいのか

軽くスクリーンにタッチをすればキラキラとしたエフェクトと共に表示された文字

なんだこれ…まさか私こんなスキルの為にわざわざ頑張ったの？

『スキル…ネットショッピング？』