転生したらトカゲだった (ページ25)

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私の元にやって来た人間の部隊のリーダーの名は｢ゾム｣

やはりこのクリーパーカーはゾムだったのか

彼らがここに来たのは調査の為らしい

『この森が名前通りじゃ無くなった理由ねぇ…』

それは私がこの森を支配スキルで環境操作をしているからだな。

食料となるモンスターの過剰摂取を抑えて無駄な命のやり取りをしないように…それがこの森のルールだ。

結果、肉を多く摂取できないと不満を持ったモンスターが度々私に襲いかかって来るからいい経験値稼ぎとなった。

さてと…この森出るついでにこの人間達を送って行くか。

縮こまった体を伸ばして二枚の羽を広げると首が痛くなるほどにこちらを見上げてくる人間たちに向かってニヤリと笑ってこう言った。

『ドラゴンの背中に乗りたい人手ぇあ〜げて』

全く…私は随分とお人好しだよね

30メートルの巨体に人間を複数人乗せて人里まで送るなんてさ…。

しかしこのゾムという人間から色々と情報を手に入れた。

彼が暮らしている国…我国を治めているのは総統閣下らしい

名をグルッペン･フューラー…グルッペン総統閣下でもいいな。

そんな彼の元には13人の幹部がいる

13人…ということはあいつもいるのか

『人間か…そういえば10年前に出会ったきり一度も合わなかった。

ゾム達で4度目だ、人間をモンスターから助けたのは。』

ゾ｢マジか！良い奴なんだなリューコって！｣

このとおり見事に懐柔されてしまったわけだが…なんか離れるのを拒みそうでやだな。

大空を飛び回っているのに他のモンスターは襲いかかって来る気配はない…そりゃあそうだろ

私が10年前にこの森を支配下に置いたのに今更襲ってくる馬鹿はいない

まあそれも今日で終わりだけどね。

『さてと…あれがお前らの暮らす我国か？』

ゾ｢せやで！あんなにでっかいんやからリューコもそこで暮らせばいいのに｣

お断りする

次に向かうのは海って決めてるんだから

バサバサと羽を動かして微妙な調節をしながらその国の象徴と言える城の前に着地すると、予想通り人間は警戒する。

『(まあ想定内だな…)ゾム、さっさと降りろ』

ゾ｢へいへい…じゃあまた会おうな！｣

そうだな…竜人になってる時に会ってるかもな

両手に掴んでいた箱を降ろして口元にある触覚でゾムを引きずり下ろすと再び羽を広げた。

そんな時だった

『ギャウッ！？』

おい誰だ…私の羽に魔銃弾打ち込んだのは