転生したらトカゲだった (ページ24)

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？｢聞いとらん…氷魔法を使う奴なんてなかなか居らんから予測できひんかった。｣

暖かい風を受けて体も服も乾いてきた時、ようやく口を開くようになったクリーパーカーの人間。

それにしても久しぶりに人間を見たな…この森にいるのなんて元凶暴なモンスターくらいだし。

彼が氷魔法を使う人間はなかなか居ないと言うのには少し驚いたが、ヒャドは人型のアイススライムだからな…人間では無い。

なぜヒャドがアイススライムなのか…それは氷牙竜ベリオロスを食べたから。

おかげで暑い日は皆ヒャドにくっ付いている。

言い忘れていたが、私に着いてきた５体のスライムは半年だけ私の元を離れて力をつけてきた。

ホイミは薬草とかポーションを摂取し続けてピンクスライムになったし、メラは火山湖周辺に生息している炎属性のモンスターを食べ続けたみたい。

デインはあの雷狼竜ジンオウガを食べて、バギは運良く古龍と言われている暴風竜クシャルダオラの死体を見つけてそれを食べたそう。

皆私の隣に並びたいと言う思いで強くなった…だから私もそれに応えたかった。

だから死に物狂いで森のモンスターと戦い、喰らい、経験を積んでドラゴンになったのだ。

『予測ね…物事は簡単には予測できないのだから言い訳にはならないぞ。

もし我々が助けなかったらお前は今頃氷漬けのままだ。』

自分を過信しすぎるのも良くないことを覚えてもらいたい。私がそうだったから

私からの指摘にぐうの音も出ない人間の部下は私を睨みつけていた。

なんだよ…事実なんだからいいだろ

？｢…間違ってはない。そこのドラゴンの言う通りやから睨みつけるのはやめい。｣

先程まで座り込んでいたクリーパーカーの人間は立ち上がって私の前に来た。

何をするのか…そんなのは知らないが警戒するに越したことはない。

常に目を離すことなく見つめる

？｢そこのピンクの髪が部下達の怪我を治してくれたのがわかった。

感謝すべきことなのに警戒した自分が情けない…許してはくれへんか？｣

このとおり…そう言って頭を下げるからわかった

こいつは仲間のために頭を下げられる良い奴だ

『…顔をあげなさい

ここで巡り会えた奇跡なのだから話をするとしようじゃあないか。』