転生したらトカゲだった (ページ22)

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死滅の森

それはあらゆるモンスターが出現し、冒険者や旅人を死へ誘う恐怖の森

そこは強力な魔物がいるので生半可な気持ちで挑めば死あるのみである。

まあそう言われたのはほんの少し前の事

最近になって死滅の森と呼ばれていたこの森は昔程危険な森ではなくなったのだ。

なぜ昔ほど危険では無くなったのかを上司から命令を受けて調査するために部隊を連れて来た訳だが…

？｢…うん、これ迷ったわ｣

どうやら途中で他の部隊とはぐれてしまったらしい。

まじかァ…こんなところではぐれるとかガキのすることだっつーの

どないしよ…こんなん皆に迷惑をかけてまうわ

せっかく革命起こして国を変えて俺も幹部になったのにこれはないわぁ

というかあの人俺の部隊を忍者隊と勘違いしてるでしょ…違うから暗殺部隊やから。

？｢あぁ〜こんなん焦ったところでなんも変わらへんよな。｣

頭抱えてその辺の岩に腰掛けてる場合やあらへんわ

ふぅ…と息を吐いて立ち上がって部下を探そうとしたその時だった。

？｢なんや…この妙な気配？｣

こちらに近づいて来る気配は部下から感じ取れるようなものでは無い…ということはモンスターか。

にしては敵意もないし殺気も感じられない

？｢おー…また人間がいた｣

ガサガサと茂みをかけ分けて来たのは妙な質感をした髪の毛をなびかせた人間だった。

そもそもこいつは人間なのだろうか…まるでスライムみたいな質感の髪にも見える。

警戒しながらじっと相手を見つめていると、そいつは冷たい瞳で見つめ返してきた。

？｢…お前はさっきの人間達が言ってた隊長？｣

その言い方…まさか部下がこいつに捕らえられたのか？

だったらこいつから話聞き出して助けなアカン

腰にある大量のナイフを握って戦闘態勢をとった。

？｢部下達を返せ…！｣