○たまにはさ、 ページ43
sideA
「 いい天気ですね〜… 」
広臣「 そうだな 」
ある日の昼休み。
先輩と２人で中庭のベンチでお弁当を頬張りながら日向ぼっこ。
「 せんぱぁい 」
広臣「 なんだよ… 」
「 なんもないです。呼んだだけ〜 」
えへへ、と笑うと先輩が頬に手を伸ばしてきた。
え、えっ！？
これって……キス、のパターンだよね？
私が想像した通り、先輩の顔はどんどん近づいてくる。
ぎゅっと目を瞑ると、先輩の優しいキスが降って……
………………こない？
ゆっくり目を開くと、先輩がくすくす笑ってた。
広臣「 …なに、そんなにキスしたかったの？ 」
ニヤニヤしたまま、そう尋ねてくる先輩。
「 ちがっ………くはないですけど… 」
私がそう言うと、先輩は少し考えると口を開いた。
広臣「 ……じゃあさ、たまにはお前からキスしてよ 」
「 ………へぇ！？ 」
驚きすぎて変な声がでる。……恥ずかしい。
広臣「 ほら、はーやく 」
先輩は自分の唇を長い指でトントンとつつく。
うぐぐ…やるしかないな。
「 先輩！！目、閉じてください 」
広臣「 ん 」
おとなしく目を閉じてくれた先輩。
相変わらず綺麗な顔…
そんな先輩の肩を持って、顔を近づける。
頑張れ、私…！！
─ちゅ、
可愛いリップ音が鳴るくらいのキスをして、すぐに先輩から離れた。
うう…恥ずかしいよ…
広臣「 ……終わり？ 」
「 え？ 」
広臣「 お前はこんだけのキスで満足するんだ？ 」
「 い、いや、あの… 」
先輩の顔がどんどん近づいてる気が…
広臣「 悪いけど、俺はそんだけで満足できねぇから、な？ 」
「 な、──っん、 」
先輩はかわいく首をこてんと傾けると、容赦なく唇に噛みついた。
「 んぅ、……ふ、 」
あ、だめだ。
広臣「 ちゃんと息しろって… 」
「 せんぱっ…… 」
おぼれちゃう。
私の大好きな先輩は、
いたずら好きで、意地悪で、−オオカミだということが分かりました。
fin.
( そんなとこも好きなんだけど、ね )
( お前なに考えてんの、こっち集中しろよ )
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れっどきゃっと(プロフ) - MIKIさん» ありがとうございます！良かったですか！？嬉しいです！次があるか分かりませんが、よろしくお願いします(^-^) (2017年2月25日 23時) (
レス) id: 7d625cd6df (このIDを非表示/違反報告)
MIKI - 完結 お疲れ様でした(^-^) とても良かったですo(^-^)o 次の作品楽しみにしてますね〜♪ (2017年2月9日 19時) (レス) id: 2b2ebd354e (このIDを非表示/違反報告)
れっどきゃっと(プロフ) - そーるさん» ホントですか！？ありがとうございます(≧∀≦) (2017年1月19日 16時) (レス) id: 7d625cd6df (このIDを非表示/違反報告)
そーる - この作品ﾎﾝﾄ好きです！！ (2017年1月16日 17時) (レス) id: 49df6efcd7 (このIDを非表示/違反報告)
れっどきゃっと(プロフ) - 夏恋さん» おもしろいと言ってもらえて嬉しいです！更新頑張ります(*^^*) (2017年1月15日 2時) (レス) id: 7d625cd6df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れっどきゃっと | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/akajasu7
作成日時：2016年12月23日 16時
