先輩は冷たい。

▽SWEET ページ27

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「 ね、岩田 」


剛典「 ん？ 」


「 今日は遅刻しなかったんだね 」





学校はよく遅刻するのに、と私の少し前を歩く岩田に笑いかけた。





剛典「 …遅刻、するわけねぇだろ 」


「 ……え、 」


剛典「 好きな奴にはかっこよくしたいモンなの、男は 」





ちょっと顔を赤くする岩田。





そんな岩田に罪悪感が芽生えた。





「 そ、っか… 」





ストレートに想いをぶつけてくれる岩田。





そんな岩田の告白を先延ばしにしてるなんて…





「 ………最低だ、私 」


剛典「 …A、そんな顔すんな 」


「 え？ 」


剛典「 今日は楽しむぞ！ 」





キラッキラな笑顔でそう言ってくれるから、私も、





「 …うん！ 」





できる限りの笑顔で返した。





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「 岩田、岩田！見て！ 」


剛典「 ん？……ははっ、なにこれ！笑 」


「 なんで笑うのー 」


剛典「 っなに、このぬいぐるみ…ブサイクすぎねぇ？…っはは、笑 」


「 可愛いじゃんか！ 」





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剛典「 なに食べる？ 」


「 んーとねぇ……ラーメン！ 」


剛典「 はあ！？デートにラーメンってお前… 」


「 ダメ？ 」


剛典「 っ、ダメとは言ってないだろ 」


「 やった！じゃあ、豚骨ラーメン！ 」


剛典「 なにそのチョイス！ 」





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「 岩田、プリクラできたよー 」


剛典「 お、マジで？…なにこれ！目デカすぎねぇ！？ 」


「 あははっ！岩田、可愛い！笑 子犬感増したね！ 」


剛典「 お前… 」





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「 いーわーたー！ 」


剛典「 なんだよ、うっせぇ！ 」


「 はいこれ 」


剛典「 え？ 」


「 プレゼント。さっき買ったの 」


剛典「 は？ちょ、え？ 」


「 開けるのは家帰ってからのお楽しみ、ね！ 」


剛典「 ……ん。せんきゅ 」


「 いいえ！ 」





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そんなこんなで時間が経って。





時刻は夜に近づいていった。





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