▽SWEET ページ21
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「 ゲホッ…! 」
隆二「 あちゃー、39度もある… 」
今日は学校休みな、そういって体温計をしまったお兄ちゃん。
昨日、どうやって帰ったかも分からない。
覚えてるのは、熱くなった唇と真っ赤な顔で目をそらす岩田。
酷い雨にうたれたせいで高熱が出た。
隆二「 ……A 」
「 ん…? 」
隆二「 無理、すんなよ 」
心配そうな顔で私の頭を撫でてそう言った。
「 ありがと…お兄ちゃん 」
隆二「 ん。じゃあ学校行くから寝ときな 」
最後にもう一回頭を撫でて部屋を出て行った。
まさか風邪引いちゃうなんて…
それによく考えてみれば…
「 キス、しちゃったんだよね… 」
自分で呟いて恥ずかしくなる。
真っ赤な顔を隠すように布団を被った。
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.
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「 ん… 」
目を覚ますと見慣れた天井。
私、寝ちゃってたんだ…
不意に右手に違和感。
見てみると、
「 っ…い、わた… 」
私の手を握って眠ってる岩田がいた。
なんで…?びっくりして動けずにいると、
剛典「 ん…あ、起きた? 」
目を覚ました。
「 どうしたの…? 」
剛典「 ん?お見舞い 」
「 そ、れはありがとう… 」
剛典「 いいえ♡ 」
な、なんかいつも通りだ…。私が意識しすぎなだけ?
剛典「 ……ね、A 」
「 ん? 」
剛典「 昨日のこと忘れてないよね? 」
「 っ……! 」
いきなりずいっと顔を覗き込まれて思わず顔が赤くなる。
剛典「 良かった。その反応は忘れてないんだよね? 」
「 わ、忘れられるわけないじゃん! 」
私だけ慌ててるのが恥ずかしくなって顔を手で覆う。
剛典「 だーめ 」
そんな手も岩田にはずされた。
剛典「 もっと、顔みせて…? 」
「 っな、なんでそんな余裕なの…! 」
剛典「 余裕?…んなわけないじゃん 」
見てみると岩田の耳は赤くて。
岩田でも照れるんだな。そう呑気に思ってた。
剛典「 ……でさ、昨日の告白なんだけど 」
「 っあの、私ね!先輩が… 」
剛典「 わかってる。まだ先輩が好きなことくらい 」
「 岩田… 」
剛典「 でも、ね?これからは容赦しないから覚悟しててね 」
岩田はそういって私の額に軽くキスをすると、帰って行った。
甘い…
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れっどきゃっと(プロフ) - MIKIさん» ありがとうございます!良かったですか!?嬉しいです!次があるか分かりませんが、よろしくお願いします(^-^) (2017年2月25日 23時) (レス) id: 7d625cd6df (このIDを非表示/違反報告)
MIKI - 完結 お疲れ様でした(^-^) とても良かったですo(^-^)o 次の作品楽しみにしてますね〜♪ (2017年2月9日 19時) (レス) id: 2b2ebd354e (このIDを非表示/違反報告)
れっどきゃっと(プロフ) - そーるさん» ホントですか!?ありがとうございます(≧∀≦) (2017年1月19日 16時) (レス) id: 7d625cd6df (このIDを非表示/違反報告)
そーる - この作品ホント好きです!! (2017年1月16日 17時) (レス) id: 49df6efcd7 (このIDを非表示/違反報告)
れっどきゃっと(プロフ) - 夏恋さん» おもしろいと言ってもらえて嬉しいです!更新頑張ります(*^^*) (2017年1月15日 2時) (レス) id: 7d625cd6df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れっどきゃっと | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/akajasu7
作成日時:2016年12月23日 16時