先輩は冷たい。

■COLD ページ3

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「 友香、岩田帰ろ〜 」


友香「 うん！ 」


剛典「 うぃ 」





友香「 ね、クレープ食べに行かない？ 」


剛典「 お、いいね 」


「 行きたい！けど… 」


「「 ん？ 」」





家にオムライスの材料ないし…





「 スーパー寄んなきゃ行けないんだ 」


友香「 そうなの？じゃあまた今度にしようか 」


「 ごめんね… 」


剛典「 気にすんな 」





手を合わせて謝ると、岩田が頭に手を乗せて許してくれた。





「 へへ、ありがと！２人とも大好きだぁっ！！ 」


友香「 わっ、 」


剛典「 うおっ 」





２人に勢いよく抱きつくと、戸惑いながらも受け止めてくれた。





さっすが私の親友たち！





.






「 じゃあここでね！ 」





２人にお買い物についてきてもらって結構遅い時間になった。





友香「 A可愛いんだから、襲われないようにね 」


「 なに言ってんの！友香の方が心配だよ！ 」


剛典「 やめろって 」


「 岩田！ちゃんと友香送ってよね！ 」


剛典「 うん 」


友香「 じゃあね、ばいばい！ 」


「 ばいばい！また明日ね！ 」


剛典「 じゃ 」





私も帰ろうと歩き始めると、





『 あれ、A？ 』





名前を呼ばれて後ろを向くと、





「 お兄ちゃん！と、…せ、先輩！？ 」


隆二「 なにやってんの、こんなとこで 」


広臣「 …デート？ 」


「 っち、違います！ 」





いきなり先輩が変なこというから焦っちゃうじゃん。





隆二「 もー、臣！変なこというなって！ 」


広臣「 はいはい 」


「 そうですよー、私には先輩だけですから♡ 」





そう言って腕をくむと、“きもい”と言って払われた。





き、きもい…





先輩の言葉がショックで立ち尽くしていると、お兄ちゃんが先輩に聞こえないように言った。





隆二「 あれ、臣の照れ隠しだよ。……多分 」





多分、って言葉が気になったけどまあいいや。





「 先輩っ♡照れ隠しなんですね♡ 」


広臣「 は？なにが 」


「 え、お兄ちゃんが… 」


隆二「 ばか！いうなって！ 」


広臣「 隆二… 」


隆二「 ち、違うよ！誤解！ 」


「 誤解ってなによー 」


広臣「 …お前らうざい。俺帰るわ 」


「 えっ、あ、さようなら！ 」


隆二「 ば、ばいばい！ 」





その日のオムライスはなんかしょっぱかった。泣





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