201話 ページ31
【アイゼンsade】
ｺﾂｺﾂｺﾂ
暗い通路に2人分の足音が響く
「………良いのか？……レイズを置いてきて…」
アイゼンがグレイに聞く
「良いと思いますよ………彼女とて、上の命令に逆らうような真似は、しないでしょうから……」
グレイがアイゼンにそう言った
「……なら良いが…」
「随分、気にしていますね……」
「当たり前だ……お前らの身勝手で責任を取るのは、おれになるからな……」
アイゼンが溜め息混じりに、そう言った
「それは………お疲れ様です」
グレイがアイゼンに言う
「好きだな……お前……」
それを聞いたアイゼンは、そう呟いた
「(そう言えば……アイツにも、同じことを言ったことがあるな……)」
アイゼンは、Aと出会った時のことを思い出す
〜回想〜
8年前 ／8years ago／
偉大なる航路(グランドライン)のとある島にある国
その国には、世界政府の諜報員であるアイゼンが捜査に来ていた
アイゼンは、武器庫の隠し部屋の中にいた
「……(明らかに、盗まれた形跡がある……革命軍か？)」
その隠し部屋には、あったであろう武器がすべて無くなっていた
アイゼンが連絡を取ろうとすると、
ﾄﾞｶﾞｧｰﾝ
爆発音が外から聞こえた
「！！？」
アイゼンが外に出ると、国の建造物は壊れ、人々が叫び助けを求めていた
人々からは、『海賊』という言葉が聞こえる
「……(海賊…)」
アイゼンが海岸へと向かうと、一隻の巨大な船があった
「あれは……」
すると、海賊船から大砲が飛んでくる
その大砲は、一直線に海岸へと向かってくる
アイゼンが愛刀の大太刀『紅』を鞘から抜こうとすると、1人の子供が飛び出してきた
「！！！！？…ﾁｯ…」
ﾀﾞﾀﾞｯ
アイゼンは、驚くも、子供の元に走る
大砲の球が当たるその瞬間ｰｰｰｰ
アイゼンが飛び出して子供を守るように抱える
ﾄﾞｶﾞｧｰﾝ
大砲の球は、子供を庇ったアイゼンをかする
「ｯ……！！！！！」
激しい痛みと爆風がアイゼンを襲う
アイゼンが庇った子供は、無傷だが衝撃で気絶していた
ｻﾞｯ
「！？」
その時、アイゼンに1人の女が近付いて来た
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作者名：朱鷺の砂 | 作成日時：2018年5月6日 11時
